第50話
「白石さん、お疲れ様でした。」
川嶋先生の声が聞こえると第4エコー室が明るくなる。
「終わったみたいね。ほら、早いでしょ?」
彼の担当の看護師はそう言って第4エコー室のドアを開けた。
すると川嶋先生が入れ違いに出てきた。
アタシの動悸は半端なかった。
それは自分で制御できない事。
アタシは俯き加減で彼に頭を下げた。
「あ、そういえば、」
突然川嶋先生はアタシの真横で声を発する。
え!?
アタシの身体は固まる。
「今日、浅野先生って出勤してるか分かりますか?」
……彼はアタシを見て、
アタシじゃない名前を言葉にした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます