第40話
結婚かぁ、志織ちゃんは昔からブランド志向だったからあの指輪も0が一体いくつ並ぶんだろう。
私なんてこの歳でも結婚、なんて考えてもないのに。
下手したら山本さんの言う通り売れ残る確率の方が高いかもしれない。
でも結婚てそんないいものなの?
1人の方が楽なんだけど。
「菜々、こんな時間にいるって事はもしかして宿直!?」
浦崎君が医局に戻ってくる。
「あ、そうです。」
「え……そうなんだ。外食しようってさっきメール送ったのに。」
「残念ですがまた誘ってください。」
「今日は外来が早く終わったのに。タイミング悪いよねぇ。」
浦崎君は苦笑いしながら帰り支度を始めた。
……ん?
そういえば、前に浦崎君に結婚っぽい話をされたような気がするんだけど幻聴だったかな?
私がこんなハイスペックな彼と結婚なんてしたら天と地がひっくりかえるわ。
そしてあの金髪アタマも……。
私は思い切り首を振る。
今は頭の中の結婚、という言葉を消そう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます