第46話
巡回は運の悪いことに麻酔科医局からだった。
この医局のサーバーは浦崎君のデスクの隣に設置されていた。
でも彼はいなかった。
胸を撫で下ろす。
マンションにいつ戻ろう、出来たらお互い顔は合わせたくないだろうから……。
その日のスケジュールが書いてあるホワイトボードで彼の所在を確認する。
消化器外科 浦崎 と記されていた。
消化器外科の麻酔担当という意味か……。
「やだ、彩さん見すぎよ。」
藤田先生が私の隣に立つ。
「浦崎先生今日のオペは早く終わりそうよ?腹腔鏡下だし。」
「あ……そうですか。」
ということは夜顔を合わせる確率が高いわけ、か。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます