第86話
27歳の人生の中で、お悩み相談というものを請け負ったのは初めてだった。
院内には世界的に知られているカフェが入っていた。職員も外部のヒトも自由に利用出来る。
そこで笹川さんと短いランチをとる事になった。
「ある事って言うのは、うちの天然ドクターの話なんです。ちょっと天然なんだけどカッコイイ部類の人で。」
あ……、漫画みたい!
ドクターとナースの恋愛絡みとか。
ちょっとドキドキする。
「彩さん、どうして嬉しそうなんですか。」
「あ、失礼しました。」
マズイ、顔がニヤけていた。
「集中治療部って麻酔科のドクターが仕切っているんですけどその中のドクターが突然私の頭を撫でたんです。それもフロアのど真ん中で。」
やだ、それリアル!!漫画の中のシーンが飛び出してきたみたいな……、え?
頭撫でた?
どこかで似たような話が……。
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