11/9 あなたに捧げるBirthday

毎度学校に行くことを憂鬱に感じている藍星みりだ。

今日は僕の人生を変えることになった大事な子の…いやもう子じゃなくなるのか、もう成人だもんね。

※詳しくは『あなたの背中を追って②』参照


お誕生日、おめでとう。きっとこれから大変なことがたくさんあるだろうけど、頑張ってね。君は愛嬌があって、だれか大変そうにしてると寄り添ってあげて、ともかく自分より相手のことを優先して手を貸してしまう人。これまで色々あったことを見てきた、迷惑もかけた、けどそれも、君の良いところだからね。


と、あの子の良い所を語ったところで、すこし気になったこともある。最近どんなふうに過ごしているのかな。あのサーバーも抜けちゃって話す機会も場所もなくなってしまったけど。ずっと応援してる。いつまでも幸せを祈ってる。お誕生日おめでとうって、直接言ってあげられないことは寂しいけど、君はみんなに愛されてる、みんながきっとこれからも支えてくれる。怖がることはない、きっと。


人はみな、新たなステージ向けて歩いている。この先の未来の幸せを祈って、今日という日々を生きている。俺も、あの子も、この世に生きるほとんどの人が、そうであると思う。お互いが人生という道で出会って、一緒に進んで、なにかをきっかけに、また別々の道を進む。当時は到底受け入れられるものではなかった。でもしばらく経って気付いた、これも人生なんだと。


出来ることならずっと一緒に居たかったなと今でも思う。あの頃こうしてなかったら、こうなってなかったらと思うこともあった。でも、運命と言う考え方では、人生という名の道筋は、元から決められたものであるらしい。だとすると、どこかで関係は切れてしまってたものなのかもしれない、でも大丈夫。あの頃の幸せも、つらい過去も、全部抱えて生きていく。忘れたくない、一生覚えていたい、この経験が、いつか自分を助けてくれるかもしれないからね。


生きてれば必ず良いことがある…とは言わないけど、少なくとも悪いことばかりが続く人生じゃないと思ってる。みんなが生きるうえで、なにか楽しいと思えることを見つけて、それに打ち込んで、幸せに過ごせたらそれが一番だ。


あらためて、お誕生日おめでとう。◯◯昔の恋人ちゃん

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る