第四章♦嫉妬♦

第42話

昨日の出来事に少し落ち込みながらも

学校に行かなければならない。




「美嘉おっはよ~!」



左右から抱きつくアヤとユカ



「あっ…おはよ♪♪」



笑顔を作りながら答え

席に戻ろうとした時、





「元気か?」



後ろから誰かに声をかけられ振り向いた。


同じクラスのタツヤだ。




タツヤはヒロとは違い

ギャル男系やヤンキー系ではなく、

どちらかと言えば爽やかなスポーツマン系。



挨拶を交わす程度の仲。



「えっ…元気だし!!」




ヒロと美嘉が付き合っている事は学校で知らない人はいない。



ヒロは学年でも目立つ存在だし、

学校内でイチャイチャしていたから。



ヒロは見た目が怖いうえにヤキモチ焼きなのは有名だった。



ヒロに睨まれるから

美嘉に話かけてくる男は少ない。



女友達はたくさんいるけど

男友達は極端に少ないかった。



だからタツヤに声をかけられてかなり驚きだ。




「元気が一番だな♪」



タツヤはニコニコ笑いながら席へと戻って行った。




授業中、

前の席のアヤが振り向いて小さい紙を差し出す。



「何??」



「なんかねー前から手紙回って来た♪誰かは不明。美嘉宛てだってぇ!」

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