【一周年記念 特別企画1】 優奈への質問
本日10月1日で「ぶっ壊れ性能の辻支援さんは、現代ダンジョンでのんびり観光していたい」が1周年となりました!
応援、いつもありがとうございます。
今回はそれを記念しての単話1発目になります。
あ、今日の本編更新はこの一つ↑、さらに本日投稿分は本編1話+特別企画話2話(内1話がこれ)となっています。
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【優奈への質問】
<今まで行ったダンジョンで一番印象的だったのはどんなダンジョンですか!?>
それは優奈がオークションへの参加前、まだW.D.CのL.A.支部で過ごしている中で雑談配信をしていた時のことだった。
以前やった時のようにランダムに優奈が言った番号のコメントについていた質問に答えると、そう優奈がネタ募集をかけてみたところ、その当選番号コメントで優奈へと送られてきた質問がコレであった。
<くそっ、あと1番遅かったら、俺の「ゆーなちゃんの好みのタイプは?」だったのに!>
<俺の「天華さまはやっぱ油揚げ好きなんですか?」が……>
<わたしの「普段、どんなコスメ使ってるの?」が外れて、そんな質問なの!>
・
・
・
当選した者に対し、それを何万倍も上回る数の落選者による気落ちコメントが投稿されていく。
そんな弾幕のようなコメント欄を見て苦笑しながらも、優奈は投げかけられた質問にどう答えようかと考えてみた。
「ん~、一番印象的だったダンジョン、かぁ……」
抽象的すぎて、何とも答えるのが難しい質問だった。
なにせ、景色が印象的だったダンジョンというだけでも、何十個かは挙げられる。
というか、割とダンジョンは下層以降はけっこうガラリとその構造や構成、環境が他のダンジョンとは異なるオンリーワンなタイプが多いため、見ごたえのある場所やダンジョンというのは、そういう意味で言えば割と豊富だったりもするのだ。母親の手帳に描かれている景色の大半はもちろん、それ以外でも優奈自身が見つけて気に入ったスポットなどもちょこちょこ有ったりするからだ。
ただ、雄大な光景や風景、印象に残るものというのは、同時に人にとっては厳しい環境や探索するには難儀するような場所、もしくは危険な地であることが多い。
だから正直、新宿ダンジョンのお花畑のように(知ってさえいれば)だれでも行きやすく、素晴らしく優れた景色の場所などというのは滅多になかったりする。
ちなみにその新宿ダンジョンのお花畑にしてみても、存在を知らなければ気づかず通り過ぎてしまいかけたり、存在を知っていれば行きやすいものの、その代わりにあの場所に行こうとしたりそこで長時間滞在しようとすると、あの時に出てきたトラッキング=シックスベアのような強力なモンスターや面倒なモンスターに遭遇する確率が高くなったりもしてしまう。なので、そういう点では実はあそこも一般探索者にとってみれば危険な場所ではあったりするのだが。
(かといって、景色とか風景ってわけじゃなく、ダンジョンで起きたこととかで一番印象的だったこととかで言おうとすれば、それはガデウスさんたちと出会ったことになるから、答えは東京ダンジョン一択になっちゃうしなぁ……)
優奈にとっては自分の生死、そしてその後の探索者としての活動が激変することになったのが、ガデウスたちとの出会いであり、彼らに師事を受けて過ごすことができたことなのである。
かといって、すでに配信では紹介済みのそれと同等程度の、なにかイベントや事件による印象があるダンジョンと言えば……
(お父さんとお母さんが命を落とした、世田谷ダンジョン。
そうなっちゃうからなぁ……)
でも、そのことを話すと配信の空気がどんよりしてしまいそうだ。
それ以外にも食材としてのモンスターの味が良かったダンジョンや、クーや沙夜、天華と出会った奈落や、古龍王の孫であるエンドゥくんと出会ったダンジョン、クリシュやオベリウスの住む世界で行った異世界のダンジョンなど、様々なダンジョンのことを思い浮かべてしまうのだが、簡単にこれが一番、というには決め手がなくて答えに詰まってしまうのだった。
そんなことで「う~~~~~~~~~ん……」と長く思い悩んでいると、ふと、とあるダンジョンのことを思い出した。
「あ。印象的っていうのだけだと、ちょっと抽象的すぎて思いつくのがいろいろといっぱいあったりしたんですが……ダンジョンに関して言えば、そういえば一つ、すごく面白いっていう意味で印象に残っているものがありました」
正確には、ダンジョンが印象的に残っているというより、そこで起きたこと、そこで出会ったものたちについてで印象的なことではあるのだが。
<どんなダンジョンなん?>
<ゆーなちゃんが印象に残るダンジョン……どんなとこだろう?>
<なんかまた爆弾●~*ネタが来そうな予感>
<どんな風景のとこだ?>
「あ、印象に残ってるのは風景だとかじゃないんです。
それと、正確には特定のダンジョンというわけでもなくてですね。
えっと、実は……」
そこまで言ったところで、一度優奈はわざと言葉を止めて間を作る。優奈が風景でないと言ったことと、その優奈の振る舞いに誘導され、視聴者たちはおもわずどんな情報が来るのか、と、ごくりとツバを無意識に飲み込んだ。
「そこは奈落からいろんなところに行こうとしてた時に迷い込んだところで、私もたぶんもう二度とはまだ行けないであろうところなんですが……、私、実はダンジョンの中でもう一人の私自身と出会うってことが起きた場所があったりしたんです」
<は?>
<ゆーなちゃんがゆーなちゃんと出会った?>
<え、それってドッペルゲンガーとか?>
<ゆーなちゃんが二人? なにそれ世界の終わり??>
<どいうこと???>
「んー、ドッペルゲンガーじゃなかったですね。私だけじゃなく、向こうの私も驚いちゃっていましたし。それにドッペルゲンガーだと殺し合いになっちゃうんですが、あっちの私と私では、互いに私自身ではあったんですが、そもそも大きく異なっている点が一つだけあったからどう考えてもドッペルゲンガーじゃなかったですしね」
そう言うと、優奈は相手と自分が同じ「優奈」であると認識できたことについてを視聴者たちに向けて語る。
「ちなみに、お互いに自分と相手が同じ存在だと認識したのは、互いの記憶や過去に起きたことが一緒でしたし、使える力やスキルだとか家族構成だとかもいろいろ一緒だったからなんですよね。
ここまで話せば判ると思うんですが、ドッペルゲンガーとは違って話をすることがきちんとできたんです」
ダンジョンにはドッペルゲンガーと呼ばれるモンスターが存在する。鏡のようなものに人を引きずりこみ、その中で引きずり込んだ相手とまったく同じ姿、同じ能力で襲い掛かり、入れ替わろうとしてくるモンスターだ。
能力や記憶などは読み取った時にコピーするのか同じものを使ってくるのだが、モンスターであるため話し合いなどすることはできず、こちらをその鏡写しの力で殺して入れ替わろうとしてくるという割と悪質なモンスターである。
<あー、話が通じるってのなら、それはドッペルゲンガーとは違うよな>
<あいつ厄介なんだよな。強制的に1対1にして仕掛けてくるし、鏡から出てきた時の相手がホントに仲間なのかがわからないし>
<入れ替わられてた場合、最初は仲間だったヤツの振りしてんのに、他のモンスターと戦ってる最中に突然裏切って襲い掛かってくるし>
<ただ、なぜか鏡には映らないっていう弱点があるから、仲間がドッペルゲンガーの鏡に飲み込まれた場合は、出てきた相手の姿を手鏡でも剣でも何でもいいから何かに映させてみたら、仲間かドッペルゲンガーかの区別は判別できるぞ>
<ただし、ドッペルゲンガーの出るフロアにある鏡はダメだからな。その階層にある鏡に写す写さないはモンスター側に選択権があるらしく、前にそれでドッペルゲンガーに取り込まれたが助かったヤツが、仲間にドッペルゲンガーだと勘違いされて殺されてしまったという最悪な事件があったから……>
<それよりもいま気づいたんだが、ゆーなちゃんのドッペルゲンガーとか出てきたら、それだれも倒せない悪夢になってしまうのでは……?>
<あっ?!>
優奈のドッペルゲンガー、という話の恐ろしさに気づき、阿鼻叫喚となる視聴者たちではあったのだが、優奈はそれには苦笑してだいじょうぶだと答える。
「あ、それはだいじょうぶですよ。というか私の場合、ドッペルゲンガーってある意味、実は一番戦うのが楽な相手なんです」
<え、そうなの?>
「はい。たしかにドッペルゲンガーは鏡に取り込んだ相手と同じスキルや能力を持つし使ってくるから、そういう点ではやっかいといえばやっかいな相手ではあるんですが……それは1対1で戦わないといけないからですよね?」
<そうだよね。で、ゆーなちゃんのドッペルゲンガーの場合はバフ・デバフをむっちゃ高倍率で使ってくるんでしょ?>
「はい。そこは同じですし、その時の私と同じ装備をどういう理屈でか模倣して使ってくるので、それ自体は厄介な相手ではあるんですが……あくまでドッペルゲンガーがしてくるのは、そこまで、なんですよね」
そう。あくまで使ってくるのは優奈と同じスキルやスキル構成であることと、優奈が使える魔術や魔法、その時装備している装備や技術だけである。上回ってくることは無いのだ。
そして、
「で、ドッペルゲンガーは私の模倣としてくるんですが、魔力庫のスキルで溜まってる魔力だとか、
ドッペルゲンガーはあくまで1体のモンスターなのだ。複数なのではない。そして取り込んだ相手と同じスキル構成やその時装備している物と同品質の物を装備した姿で襲い掛かってくる。だがそれだけなのだ。
「だから、別に私がダンジョンでドッペルゲンガーの鏡に取り込まれたとしても、そこで私の影の中に居る古龍の人らだとか、クーちゃんやミーナさん、天華ちゃんや沙夜ちゃんだとかに出てきてもらえば、それでドッペルゲンガーは詰むんですよ。
1対1のはずの戦いが多対1になっちゃうわけですからね」
さすがにたった1体のモンスターが優奈の影の中に居る者たちについてまで、その全員の複製体をそのまま作り出したりなどはできない。
これが魔術や魔法、天華の術で作られた式神のような存在であれば模倣してくることもあるようだが、ちゃんと自意識が有り魂を持っていて自発的に行動する存在はというのについては、最初に取り込んだ相手以外には模倣することはできないようなのだ。
だから、優奈以外でも例えば沙夜が相手の場合もドッペルゲンガーは簡単に詰んでしまうのである。彼女のブラッドサーヴァントは沙夜の血を媒介に彼女が過去に取り込んだ命や魂を付与してある意味で蘇らせている存在であるため、沙夜を取り込んだ後にブラッドサーヴァントを呼び出されてしまったら、ドッペルゲンガーにはその者たちを複製できずに詰むことになるからだ。
「私をコピーした相手が私と同じバフを自身にどかどかと掛けてきたり、こちらの陣営にデバフをぽんぽんと掛けてきたとしても、同じように私が味方にバフを、ドッペルゲンガーに対してはデバフをかけてしまえば、その効果を殆ど打ち消せられますし」
そう。優奈のバフ・デバフの能力的にどこまでバフ・デバフを相手が掛けたところでこちらもバフ・デバフを相手に掛けてしまえば、せいぜい優奈本人の本来の性能の10倍程度の身体強化までにしかできないのだ。
そしてそんな低倍率の模倣優奈と奈落に居た子たちが戦えば……結果は優奈側のメンバーたちによる一方的な蹂躙となるだけである。なのでドッペルゲンガーとは、優奈に取ってみれば倒しやすい相手なのであった。
「ところで話を戻しますが、さっきそのもう一人の自分と私の間には明確な違いがあるっていったじゃないですか。
それが何かというと…………実は、そのもう一人の私というのは、男の子だったんですよ!」
<えっ>
<男の娘ゆーなちゃんってこと?>
<マジで!?>
「そうなんですよねー。あっちの私の見た目とかは、私の髪を短くしてるっぽい感じなのを除けば見た目はほとんど同じだったんで、そういう意味では男の娘ゆーなっていうのはある意味で的確な表現ですね。
あ、あと見た目の違いで言えば、向こうは男子だったので私と違って胸が平らだったりもしましたけど」
それ以外は全て同じで、あちらもクリエイト・マイ・ワールドを使うことができていたし、その影の中にはクーちゃんや沙夜ちゃん、天華ちゃんやミーナさんたちまでもが存在して居た。
なお、そのクーちゃんたちはこちらのクーちゃんたちと全く同じ存在で、ミーナさんがミーナ氏だったり、天華ちゃんや沙夜ちゃんが天華くんや沙夜くんだったりはしていなかった。
「互いに呼んだ天華ちゃんやミーナさんたちも、あの時はお互いにすごく驚いていましたね。二人の天華ちゃんやミーナさんが、平行近似世界だとか因果律の特異点だとか剪定事象だとか、何かやたらと難しいことをいろいろと話し合っていましたし」
とりあえず優奈とあちらのゆーなの性別が異なるという点を除けば、他はみんな同じだったのである。なんだか喧々諤々と情報交換し討論しているミーナや天華を他所に、優奈同士はお互いに「なんだろうねー、これ?」と、のほほんとした空気になってしまったものだった。
「結局、お互いに敵意も何もなかったですし、奈落を通って別のところに行こうとしていた最中の出来事だったので、よくわからないまま、最後には互いにそのまま別れちゃったんですけどね。
その時に奈落の移動に使ってた転移の石については、念のために元の来た時の場所の方へ互いに戻ってみることにしたんですが、そうしたら元の場所へと戻った直後にその転移の石が砂になって奈落の奥に吹き飛んでっちゃったんです。
なので、私自身、もうどうやったらあそこにいけるのかはわからないんで少し残念なんですが、そういうことがあったので印象的に残ってることなんですよねー」
あの時、もしも互いに元の場所に戻ろうとせず、互いが互いに来た方へと行こうとしていたらどうなっていたんだろうか?
もしかすると、その時は優奈が男だった世界に優奈が行って、あの男の娘だった優奈がこっちの世界に来てしまい、互いに元の世界には戻れなくなっていたのかもしれない。
「そう考えると面白いですよね。もしかすると皆さんが知る『ゆーな』は、女の子なこの私じゃなくて、男の娘なゆーなだったかもしれなかった可能性が有ったっていうことになりますし。
あ、スカーレットの皆さんたちと出会う前の出来事でしたから、その場合はアカネさんたちとの関係性とかもいろいろ変わってたかもしれませんよね」
ふと思う。自分がもしも男だった場合、茜たちとはいったいどんな関係になっていたのだろうか?
バフや治療だけして辻バッファーとして立ち去っていた場合、スカーレットのファンからは好意的に観られるよりも炎上することになっていたのかもしれない。
その後、スカーレットのみんなとは今のように友達になれていたのだろうか?
その後にあった、あの
そもそも琴音ちゃんや花織ちゃんとの関係はどんな感じになっていたのだろうか。
あの男Verのゆーなくんが言ってた話だと、琴音ちゃんとは同じように中学の頃から仲良くしてもらってる相棒だと言っていたし、花織ちゃんについても幼馴染的な感じで関係は良好だったような口ぶりだった。
それ以外の人たちとはきっと変わらないと思う。新藤さんや黒沼さんたちとは変わらない感じだろうし、ガデウスさんたち師匠組やエンドゥくんとの関係だって、きっとたいして変わってない様子だったし……。
あぁ、でもW.D.Cに来てから仲良くなったアレスくんやアイナちゃんたちとの関わり合い方はまた違って来てたかもしれないかな?
グレアムさんやファレンさんたちとは違ってないとは思うけど、アイナちゃんとアレスくんとの関係は変わってたような気もしてしまう。
「もし、私が男の子だったとしたら、それでもきっと大半の人との関わりや起きてたことについては、そこまで変わってなかったのかなぁ……さすがに、アカネさんたちを師匠たちのところに連れていくのに、熱海ダンジョンの温泉に連れてってたりはしていなかったとは思いますけど」
いくら深淵に連れていく必要があるからとはいえ、コラボ企画で異性を温泉に連行とか勇者すぎることになってしまう。
しかも自身が男性で女性陣を肌の露出が多い水着姿で連れてくなどというのは、普段のほほんとしている優奈でも簡単に想像できるくらい炎上必至な案件となることだろう。というかその場合はまずそもそも、茜さんたちのマネージャーである瀬田さんやFunnyColorの事務所が許可してくれなさそうだ。……りんねさん辺りは面白がりそうな気もするけど。千鶴さんや春香さんは恥ずかしがるだろうしなぁ。
茜さんは……恥ずかしがるけど、女は度胸、とばかりに突撃しそうな気もする。
<さすがにゆーなちゃんがゆーなくんだった場合は、熱海ダンジョンの温泉への連行はあかんやろうな>
<炎上必至案件になってまう>
<スカーレットのみんな、迷惑ユニコーン多いもんなぁ>
<白の旅団の竜胆姐御は変わらずついて行ってそうだけど>
<だが待ってほしい。見た目がそう変わらない男の娘ゆーなちゃんだったら、むしろ竜胆嬢はハァハァ言いながら混浴乗り気になってそうだぞ>
<そういや男の娘なゆーなちゃんってことは、見た目ショタ枠ってことになるわけで……イけるな>
<そう考えると竜胆さんだけじゃなく、スカーレットの皆もむしろ乗り気で温泉混浴しちゃいそう?>
<ちづりん辺りは鼻血だしてそう>
<↑あはは、あなたたち誰ですか? ちょっと巣鴨で、お話しします?:ドラゴン胆>
<↑だ、だだだ、だれがショタスキーですか!!!:ちづりん@公式>
<( ゚Д゚)Σ 見られてた?!>
あ、竜胆さんと千鶴さんがコメント欄での他の視聴者さんたちからの言及に反応しちゃってる。大騒ぎだ。
そこからはぐだぐだ~っとしながら、もしも優奈が女子でなく男子だったら?というネタで、その日のゆーなの雑談配信枠はまったりと盛り上がっていった。
その場合のミーナさんは変わらなさそうだけど、沙夜ちゃんや天華ちゃんとの関係はもっと湿度が高そうだ、とかいう優奈にはよくわからない話が視聴者さんの間でコメント欄を通してやたらと交わされていたり、スカイツリーでスカーレットの皆とやったファッションショー&そのポスターが違う意味で話題になっていそうと言われた。
そして今度その男の娘版ゆーなのイメージをしっかり掴むためにも、一度の男装姿になってみて!という話題を振られ、「じゃあ、その場合はどんな男装姿をしてほしいんですか?」と優奈が話に乗ってみたら、それに様々な服装のアイデアが出てきたりして、けっこういろいろと盛り上がったりしたものだった。
ただ翌朝、朝食の場で出会った茜さんや春香さん、りんねさんや千鶴さん、花織ちゃんが、なぜか全員、やけに妙な反応を優奈にしてきていたのが解せない話ではあったりするのだが、それは気にしないでおくべきことなのだろう。きっと。
<↓なお、その優奈の配信を聞いていた時の各自の反応↓>
茜「……優奈ちゃんが男の子だったら……うわ、危ない。
あの初めて会った時、颯爽と現れて助けてくれたのが男の優奈ちゃんだったら、たぶんきっと恋に落ちてそうよね、わたし」
春香「優奈ちゃんがもしも男の子だったら、そうかもしれませんよね。
あの時、私や茜ちゃんは本当に危機一髪の状態でしたもの。
そこを颯爽と現れて助けられたら、胸がきゅんってなったとしてもおかしくない話ですし」
りんね「あたしなんて瀕死状態だったもんねー。
お礼を言いたい、っていうので探してもらってたにしても、炎上させちゃってたかもしれないから、あの時以上の平謝りから始まる関係にはなってたんだろうねー」
千鶴「ショタ優奈くん……ぶはっ、は、鼻血が……」
茜・春香・りんね「「「薄い本にするのは禁止だからね、千鶴ちゃん!」」」
花織「優奈ちゃんが、もしも男の子だったら、かぁ…………その場合、あたしは仲良くなってたんやろか?
でも、優奈ちゃんの口ぶりからすると、少なくとも中学で優奈ちゃんが東京に行くまでは親友って感じなのは変わらへんってわけやんな……それで、大阪に戻ってきた男の優奈ちゃんにいろいろと助けられてたら……。
あ。あたしよりもむしろ桜華お姉ちゃんの方がいろいろ落ちてそう?
いや、あたしもヤバいかもしれへんよな……」
琴音「……初めて聞いた話だったわね。
んー、男バージョンの優奈かぁ……あー、でも、いろいろ世話焼いてるの今とどうせ変わら無さそうだよねぇ。たぶんぽわぽわしてるのは変わら無さそうだし。
……いっそ、試しに錬金術スキルとかで性転換薬を作れないか、いろいろ試してみましょうかしら?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ということで1周年記念ネタとして第321話でコメント欄での募集を掛けさせていただいたところ、@yamamoto_aloe さんがコメントで出してきてくれた質問があったので、そこから話を膨らませて作った単話です。
@yamamoto_aloe さん、ありがとうございます。
ちなみに@yamamoto_aloeさんからの質問、「今まで行ったダンジョンで一番印象的だったのはどんなダンジョンですか」というものについては、ゆーなちゃんが答えるとしたら上の作中にもあるように印象ということだけでいうと、断然ガデウスさんたちと出会った東京ダンジョンということになってしまいます。
本人、一番死にかけた出来事でしたし、その後のゆーなちゃんの人生・キャラ・探索などにも一番大きく影響を与えている出来事ですからね。そうなっちゃいます。
かといって風光明媚だとかそういうのだと千差万別すぎて優奈ちゃんだと選べなさそう。「どこも良い点あって選べないです!」って感じで……。
あとは、熱海ダンジョンから帰ってきたときに黒沼たちに報告した、「えっちなことをしないと出れない階層」があったダンジョンとかもありますが、さすがに優奈ちゃんでも配信では言わないかな?と思い、悩みました。
そんな中、ふと、
作者「そういや優奈ちゃんの設定……当初は男にする案もあったんだよなぁ……」
ということを思い出してしまい、そこからさらさら~と勢いで書いてたらこういう話となった次第です。
優奈ちゃんが優奈くんだった場合、この作品の人間関係だとかは読者さんからの反応は、どういう感じになっていってたんでしょう?
たぶん、今みたいに優奈ちゃんによる周囲はちゃめちゃ混乱系よりも、恋愛要素とか恋模様多めの、ボーイミーツガール系作品へと作品自体の方向性が変わっていたかもしれません。
一方で基本展開はそこまで大きく変わらないはずなので、読んでての印象や読者さんからの反応がかなり違う方向へ行っていた気がします。
たぶん、茜 VS 琴音 VS 花織・桜華 VS アイナ VS 天華・沙夜、による優奈くん争奪戦争が影で勃発している恋愛はちゃめちゃがメインになってる作品か、優奈が無自覚に全員落としてくハーレム物になってそうかな……?
(……あれ? 何気にそれはそれで有り??)
ちなみに優奈ちゃんが優奈くんだった場合、各ヒロインの行動やポジションとしては、
茜:いま以上に自分から積極的に絡みに行く押しかけヒロイン行動とってそう。
そして春香・千鶴はそれを後方から応援し、りんねは茜の恋を面白がって応援したりいろいろ画策したりしてイベントを起こしそう。
琴音:あんまり今と変わらず。相棒型世話焼きヒロイン。
でも優奈ちゃんVerと同じく、途中で一時離脱の行動も変わらず。
自分の幸せより優奈くんの幸せを望んで心を押し殺し、身を引こうとする。
けどその行動で優奈くんに強く意識させちゃう薄幸系ヒロインになりそう。
花織・桜華:たぶん花織=若干ヤンデレ成分追加になってそう。
あと桜華さんも恋愛バトルに乗り込んで行き、姉妹揃って積極的に優奈くんを落としに狙っていきそう。
幼馴染系ポジション+祖父母を味方に姉妹揃って外堀から埋めてこうとする。
アイナ:年上のお兄さんに憧れる初恋系妹&年下ヒロインになっていきそう。
アレスくんがその場合、優奈くんの親友系ポジション化?
天華・沙夜:たぶんヤンデレ忠臣系ヒロイン。湿度むっちゃ高そう。
なお、優奈くんに仕えてる場合、天華と沙夜の関係はいまのような感じじゃなく、互いに優奈くんの寵愛を最も受けるためのライバルとして若干ギスギスしまくってる(そしてクーちゃんやミーナにしばかれるまでがセット)。一方で優奈くんに惹かれる他のヒロインについては(琴音以外に対しては)割と寛大な対応。あくまで格下の側室扱いで、といった感じだけど。琴音に対しては本妻の座を争う相手として警戒しながらも無意識の認識して複雑な感情持ってそう。……あれ?負けヒロインかな??
といった感じになっていた気がします。
……やべぇ、ヤンデレタイプヒロインが少なくとも3人は居るぅ!?
湿度がむっちゃ高い恋愛ストーリーになっていそうですね。
なのに優奈くん自身は優奈ちゃんと本質が同じせいで、恋愛的には無頓着・無自覚的に各キャラを助けたり護ったりして、完全に惚れさせたりしていく行動を取っていってそうです。優奈ちゃんのVerと同じく、「のんびりダンジョン観光したいのになー」とか思いながら。
そう考えると、並行世界?の優奈くんも、やっぱりのんびりダンジョン観光はできてなさそうですね。合掌。
あと、近況ノートに1周年記念優奈ちゃんイラスト載せました。
https://kakuyomu.jp/users/mihuehinoto/news/822139836582588448
みなさん、1周年投稿し続けられたのは皆さんが読んでくださり、感想やコメントを、❤や★で評価をしてくださっているおかげです。ありがとうございます。
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