第3話



 ダンジョンの奥深くで、突然の閉鎖現象が発生した。プレイヤーたちは驚きと恐怖に包まれる。ここは「マッドハウス」。生き残るためには、プレイヤーキラーを見つけ出すか、制限時間を耐え抜くしかない。


 獣人プレイヤーのレオは、プレイヤーキラーに殺されたであろう死体の、傷を調べ、「これは刃物…それも、大きめの得物によるものだ。それに死体がまだ暖かい、近くにプレイヤーキラーがまだいるかもしれない。」と断言した。彼の分析力が、プレイヤーキラーを特定する手がかりとなる。


 人間プレイヤーのアリスは、その隠し場所を見つけ出すために動き回る。「誰がプレイヤーキラーなんだ…」


 魔族プレイヤーのカインは、冷静に状況を見守りながら、仲間たちに指示を出す。「みんな、冷静に。まずは状況を把握しよう」


「レオ、他に手がかりは?」とアリスが尋ねる。


「この傷の深さと角度から見て、かなりの力を持つ者が犯人だろう」とレオは答えた。


「カイン、何か感じる?」とアリスが続ける。


「まだ確信はないが、死体から雷系統の魔力が出ている。その魔法の痕跡を辿ってみる」とカインは答えた。


「時間がない。早くプレイヤーキラーを見つけないと」とレオが焦りを見せる。


「大丈夫、レオ。私たちならきっと見つけられるわ」とアリスが励ます。


 プレイヤーたちは互いに協力しながらも、警戒を怠らない。マッドハウスの恐怖が彼らを包む中、プレイヤーキラーを見つけ出すための戦いが始まった。




 時間が刻々と過ぎていく中、プレイヤーたちは協力しながらも、互いに警戒を怠らない。カインは魔法の痕跡を辿り、慎重に進んでいく。


「ここに何かある…」カインは壁に残された微かな魔力の痕跡を見つけた。「この痕跡は新しい。プレイヤーキラーが近くにいるはずだ」


「よし、みんな気をつけて進もう」とレオが警戒を呼びかける。


 アリスは周囲を見渡しながら、「この先に何かあるかもしれない。慎重に進もう」と言った。ダンジョンの薄暗い通路は、冷たい石壁に囲まれ、時折滴る水音が静寂を破る。彼女の声が響くと、仲間たちは一層の緊張感を持って進んでいく。


 カインは魔法の痕跡を辿りながら、手元の杖をしっかりと握りしめた。彼の目は鋭く、微かな魔力の残り香を逃さないように集中している。「ここに何かある…」カインは壁に残された微かな魔力の痕跡を見つけた。「この痕跡は新しい。プレイヤーキラーが近くにいるはずだ」


 レオはその言葉に反応し、獣人の鋭い嗅覚を活かして周囲の空気を嗅ぎ取った。「確かに、何かの匂いがする。気をつけて進もう」と彼は低く唸るように言った。


 アリスは慎重に足を進めながら、手元の短剣を構えた。「この先に何かが待ち受けているのね。みんな、準備はいい?」


 カインはさらに魔法の痕跡を辿り、ついにプレイヤーキラーの隠れ場所を突き止めた。薄暗い部屋の奥に、影が動くのを見つけた瞬間、彼は叫んだ。「見つけたぞ…お前がプレイヤーキラーだ!」


「え!わわわ、わたしですか!」


 プレイヤーキラーは驚きの表情を浮かべた...が、マッドハウスは終わらない、それはつまり。


「わたしはPKプレイヤーキラーじゃありません!」


 特定に失敗したということに他ならない。


「っ、すまない。ひとちがいだった。」カインが代表者して謝罪した。


「いいのいいの。誰だって間違いはあるじゃない。それに、あたしの武器は短剣よ?そういえばさっきあっちの方で悲鳴が聞こえたよ?そっちにもしかしたらPKがいるかもね!」


「そうか!情報、感謝する。」レオが一礼する。


 一行は、そのプレイヤーが指す方向に向けて進んで行く。


 制限時間は刻一刻と迫っていた。



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