第2話 ドラゴンをぶっ飛ばせ!!

「はい、少ないけどガイド料です」

初老のおば様がジョンにお金を渡す。

「ありがとうございます」

「本当にごめんなさいねえ。この子(歌手)が急にこのゲーム(ジョブ&ブレイク)のドラゴンを倒したいと言ってねえ。このゲームに詳しい人はあなたぐらいしか知らなくて」

「お安い御用ですよ」

「しかも、ドラゴンを倒す最中に音楽の生ライブをやって、それを配信してあの子のファンを増やすなんて正気じゃないのよ」

「お母さん、落ち着いて」

「それだけじゃないの!!ドラゴンを倒すためのデッキや生ライブ配信の機材に貯金を使い果たして。あの子は生活に困ったので、私にお金の無心するくらいなら、音楽なんて辞めてしまえばいいの!!!」

「でも、一応メジャーデビューしたんですし」

「それなのにドラゴンを倒すのと生ライブの動画の再生回数が千回ちょっとで、いいねは十数個。

ついでにチャンネル登録は2人増えただけ。たったそれぽっちの為にあの子の貯金が無くなっていいわけないでしょ!!!」

「まあまあ、たまには息抜きにはいいんじゃないんですか。毎日、アルバイトに行ってるみたいですし」

「たまにじゃないのよ!!!そんなことするなら、音楽を辞めて正社員でもなってほしいのよ」

「それは失礼しました。僕は用事があるので失礼します」 



「ここからはボスのドラゴンのテリトリーです。歌手さん、戦闘準備よろしくお願いいたします」

「わかったよー。今準備するよー」

元気よく女の子は返事した。

外見は目が大きい以外はどこにでもいる様な女の子。服装は派手なロックシンガー風。

歌手は動画撮影準備を始め、ものの数分で撮影準備が完了。

「はーい、歌手チャンネルの歌手だよー。今日は「ジョブ&ブレイク」の高難易度モンスター「ドラゴン」を退治するクエストをギルトから依頼を受けました。「ドラゴン」はとっても強くて、とっても大きいから、歌手はガタガタブルブルしちゃうよー。でも大丈夫。モンスター退治のパイオニアで有名なジョン=ドゥさんと一緒に戦うから。ファンの皆、絶対勝つから応援よろしくねー」


「歌手さん、戦闘準備できました?」


「準備出来たよー。私の歌い終わるまで囮よろしくー」


「じゃあ、ドラゴンの戦闘エリアに入ります」


[ドラゴンと戦いますか?  YES / NO ]


「YES!!「ジョブ&ブレイク」ワークスタート(カードゲームを始めます)」


体カードの頭部ゾーン、胴体部ゾーン、手足部ゾーンにRカードのドラゴンの頭、胴体、手足が出された。

ドラゴンの頭:このカードはRカードでしか破壊されない。1ターンに1度、デッキから「ブレス」と付いたカードを1枚選んで引くことができる。

ドラゴンの胴体:このカードはRカードでしか破壊されない。C技カードの効果を受けない。

ドラゴンの手足:このカードはRカードでしか破壊されない。1ターンに1度、フィールドゾーンのCカードを1枚選んで破壊する。


「ジョブ&ブレイク」はデッキ・サイドデッキからお互いに最初ターンから、

体カードの頭部ゾーン、胴体部ゾーン、手足部ゾーンに出すことから始める。


ジョン=ドゥは体カードの頭部ゾーン、胴体部ゾーン、手足部ゾーンにNカードの先見の兜、守りの重鎧、Rカードの防御の盾&飛翔靴を出した。

先見の兜:1ターンに1度、伏せてあるカードを1枚を見ることができる。

守りの重鎧:タッグ戦限定で、1度だけこのカードはタッグプレイヤーのターンに発動できる。タッグプレイヤーのフィールドゾーンのカードをすべて破壊されない。

防御の盾&飛翔靴:プレイヤーのカードを1枚を相手ターンの終了まで、破壊されない。


歌手はRカードの伝説のイヤホンマイク、伝説の革ジャン、伝説のギター&ブーツを出した。

伝説のイヤホンマイク:1ターンに1度、第1能力か第2能力のどちらかしか選べない。第1能力:1ターンに1度、デッキから「伝説」と付いたカードを1枚選んで引くことができる。第2能力:1ターンに1度、デッキから作戦カードを1枚選んで引くことができる。

伝説の革ジャン:「伝説」カードがフィールドゾーンに4枚以上あるときは、体ゾーンのカードは破壊されない。相手の心カードの効果を受けない。

伝説のギター&ブーツ:1ターンに1度、第1能力か第2能力のどちらかしか選べない。第1能力:1ターンに1度、心カードをデッキから1枚選んで引くことできる。第2能力:相手は心カードをターン終了時まで能力が発動が出来ない。


ドラゴンの先攻から始まった。

「ジョブ&ブレイク」は最初のターンにお互いに手札を4枚引くことになっている。

通常ドローを選択。

「ドラゴンの頭」の能力発動。

ドラゴンはデッキからRカードで技カードの「全体破壊のブレス」を手札に加えた。

次に手札から技カードの「全体破壊のブレス」を発動。

技カードの「全体破壊のブレス」:相手フィールドゾーンのカードをすべて破壊する。

ただし、全年齢モードの場合、体ゾーンのランダムでカード1枚残して、相手フィールドゾーンカードをすべて破壊する。

「やらせませんよ」

しかし、ジョン=ドゥは手札からNカードで技カードの

「インスタントの守り障壁フィールド」を発動。

「インスタントの守り障壁フィールド」:1度だけ、自分のフィールドゾーンカードは破壊されない。「全体破壊のブレス」の効果を「インスタントの守り障壁フィールド」の効果で防いだ。

ドラゴンは手札からRカードで技カードの「三連撃」を発動。

「三連撃」:相手の体ゾーンのフィールドゾーンのカードを三枚まで破壊する。

ドラゴンは歌手を指定する。

「歌手さん、任せてください」

しかし、ジョン=ドゥは手札からNカードで心カードの「仲間を盾でガード」を発動。

「仲間を盾でガード」:自分が体ゾーンに「盾」がある時、タッグプレイヤーの体ゾーンのフィールドゾーンのカードが破壊されない。

「三連撃」の効果は「仲間を盾でガード」の効果で防いだ。

ドラゴンのターンは終わった。

1ターンの間に攻撃とカードの効果の発動が全部で3回までしか行動が出来ない。


「私のターン、サーチドロー」

ジョン=ドゥは「サーチドロー」を選択。

デッキからNカードで技カードの「インスタントの守り障壁フィールド」を選んで引いた。

ドラゴンが手札からRカードで心カードの「ドラゴンの咆哮」を発動。

ボスの特殊能力で相手のターンでも攻撃とフィールドゾーンに伏せていなくとも、手札・フィールドゾーンのカードの効果の発動がは全部で3回まで行動可能。

「ドラゴンの咆哮」:自分は相手のCカードで心カードの効果を受けない。

「ドラゴンの頭」の能力発動。

ドラゴンはデッキからRカードで技カードの「全体破壊のブレス」を手札に加えた。

次に技カードの「全体破壊のブレス」を発動。

「しつこいですよ」

しかし、ジョン=ドゥは手札からNカードで技カードの

「インスタントの守り障壁フィールド」を発動。

「全体破壊のブレス」の効果を「インスタントの守り障壁フィールド」の効果で防いだ。

ジョン=ドゥは手札からNカードで心カードの「ヘイトターゲット」を発動。

「ヘイトターゲット」::自分が体ゾーンに「盾」がある時、相手はタッグプレイヤーに攻撃できない。

「私がお相手しますよ」

「歌手さん、力を貸しますよ」

次にジョン=ドゥはNカードで心カードの「2人だから2枚引き」を発動。

「2人だから2枚引き」:タッグ戦限定で、このカードを発動したら、タッグプレイヤーのターン終了まで、タッグプレイヤーはドローは2枚になる。

「ターンエンド」


歌手のターン。

「私のライブのフィナーレだよー」

歌手は「ダブルサーチドロー」を選択。

「2人だから2枚引き」の効果によりCカードで心カードの「ドラゴンをぶっ飛ばせ!!のAメロの歌詞」と「ドラゴンをぶっ飛ばせ!!のBメロの歌詞」2枚ドロー。

ボスの特殊能力が発動。

ドラゴンは手札からRカードの心カードの「ドラゴンのオーラ」を発動。

「ドラゴンのオーラ」:ターン終了まで、自分はCカードで体カードの効果を受けない。

「ドラゴンの頭」の能力発動。

ドラゴンはデッキからRカードで技カードの「全体破壊のブレス」を手札に加えた。

次に技カードの「全体破壊のブレス」を発動。

「何度も通用するか!!!」

しかし、ジョン=ドゥは手札からNカードで体カードの「守りの重鎧」を発動。

「全体破壊のブレス」の「守りの重鎧」の効果をの効果で防いだ。

「伝説のイヤホンマイク、力を~貸~し~て~」

歌手は伝説のイヤホンマイクの能力を発動。

第2能力を選ぶ。

Nカードで作戦カードの「伝説のライブ」を手札に加える。

「伝説のライブ」:「伝説」と付いたカードと「歌詞」と付いたカードが各3枚ずつ、フィールドゾーンに出された時に自分プレイヤーは勝利する。

「伝説のライブの、始~ま~る~よ~」

次に歌手は手札から「伝説のライブ」を発動。

「歌をう~た~う~よ~」

その次にRカードで技カードの「熱唱!!!」を発動。

「熱唱!!!」:手札から「歌詞」と付いたカードを3枚まで、心カードのフィールドゾーンに出すことができる。


「まずは1枚!」

バックミュージックがロック&ロール調の曲が流れる。

歌手は「ドラゴンをぶっ飛ばせ!!のAメロの歌詞」を出した。

「ドラゴンをぶっ飛ばせ!!のAメロの歌詞」:(能力はありません。能力ではなく歌詞です)

ドラゴンをぶっ飛ばせ!!

ドラゴンのように強いあなたを

この愛が届くなら


歌手が歌う。


「次に2枚!!」

歌手は「ドラゴンをぶっ飛ばせ!!のBメロの歌詞」を出した。

「ドラゴンをぶっ飛ばせ!!のBメロの歌詞」:(能力はありません。能力ではなく歌詞です)

ドラゴンをぶっ飛ばせ!!

ドラゴンのように気高いあなたを

あなたのそばに居られるなら


歌手が歌う。


「ラスト3枚!!!」

歌手は「ドラゴンをぶっ飛ばせ!!のサビの歌詞」を出した。

「ドラゴンをぶっ飛ばせ!!のサビの歌詞」:(能力はありません。能力ではなく歌詞です)

あなたを愛せよ!!

臆病なドラゴンみたいな心を

互いの孤独な心を癒やせるなら


歌手は片手でVサイン見せる。

「フィニッシュ!!!!」


「皆の応援のおかげで、何とか「ドラゴン」を倒せたよー。この動画が気に入ってくれたら、いいね!&チャンネル登録をよろ~。じゃーねー」


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