ヒーロー 3

ほどなくして敵の大群がこちらにもやってきた。

逃げ惑いながら相変わらず彼への恨み言を吐く被害者達、それに押されて敵前に転び出る子供。

どうでもいいと思っていたはずなのに、気がつけば異形の刃の前にいた。

ため息をついて目を閉じると、視界を遮ってなお眩む程の光、そして髪先を風が揺らす。

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