第16話 俺はいいけど、YAZAWAが何て言うかな? -3-

なので、法人格には社会性を持たせないといけない。

これらのことを考えつつ、俺たちのYAZAWAこと株式会社K-modelには以下のような法人格を設定することにした。


・K-modelの目的はシステム運用を標準化、高度化して世界中のシステムを効率的かつ安定的に稼働させること。


・システム運用を「楽しく」だれでも設計できるようにすること。


・そのための手段は運用設計アプリを作って設計を簡単にして、それに関わる研修やセミナーで人を育成していく。


お金は他人に何かをやってもらうための券としてとらえ、それらの活動を手伝ってくれる人に支払うために集める。

お金は呪術的な魅力を持っている。

気を抜くと、少し多めに欲しい、あればあるだけ良い、もっとくれ、足りないぞ、俺は人間を辞めるぞ! という気持ちに囚われることになる。

そんな時、K-model は僕にこう問うのである。

「お前はいいけど、K-modelが何て言うかな?」


会社の代表というのは、おそらくそういうことなんだと思う。

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