第14話 俺はいいけど、YAZAWAが何て言うかな? -1-

会社設立に向けていろいろ調べたところ、法人というものがあることが分かった。

法人とは法律により、自然人とは別に権利義務を認められた存在のことをいう。


自然人とは、人間のことである。

僕は彼で彼は君、そして君は僕、みんな同じさ、人間だよ。

ということである。


法人も権利と義務が認められているので、人間ではないが人格がある。

それを法人格という。

人格があるということは、趣味嗜好があるということである。


会社員だったころに不思議だったことが一つある。

それは会社の意思決定だ。

何か企画を考えたとき、平社員には権限は与えられておらず、企画書が上司へ、そのまた上司へ、場合によっては役員や社長まで上申される。

そして、何が原因かわからないが否決されることがある。

その時、上司は「俺はやらせてあげたいんだけど、上がダメって言っててね」と「俺はいいけど、YAZAWAが何て言うかな?」みたいなことを言う。

つまり、ここでいうYAZAWAが法人なのである。

なんか話がずれてきた気がするが、まぁ、とりあえずYAZAWAを法人として話を進めてみる。

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