語録─地名他─
※随時、更新もしくは訂正します。
「守護者(ガーディアン)」
…王族を護る専属の護衛の名称。
「親衛騎士」
…レーウェンエルダ皇国での守護者の名称。臣下、あるいは降嫁して、皇位継承権を放棄した者以外、皇族には必ず一人宛がわれる。皇族の伴侶も皇族と見做され、伴侶となった時点で、親衛騎士を宛がわれる。ただし、皇王であろうと、生涯で一人だけしか持つことはできない。主従の誓いを交わしたら、解任することも、守護者が死んだからといって、新しい守護者を持つこともできない。
「契約の儀」
…主となる王族と、専属の護衛となる守護者が主従の誓いを交わす儀式。守護者が主に忠誠を誓い、主は信頼の証に剣を授けるのが習わし。
「神託」
…神による、対象の人物の才能を読み取って下される託宣。レーウェンエルダ皇国では、王侯貴族に生まれた子供は、6歳を迎えた時点で、必ず教会に赴き、神託を受けなければならない決まりがある。
「神眼」
…「神霊」「千里」「魂魄」「魔素」を目視することができる眼。今は失われた古文書に記述が見られるのみで、ほとんど迷信のように思われていた。「神竜ガルファルリエム」の子孫である「ファルリエム一族」のみに受け継がれるという事実が判明している。
「記憶持ち」
…前世の記憶を持ちながら生まれた者。この世界では珍しくない。
「魔道具」
…魔石を使って作られる道具。魔石の特性によって方向性や性能が変わり、作り方は千差万別。平民が買えるものもあれば、王侯貴族にしか手に入れられないような代物もある。
「魔導機構」
…古代魔術帝国で造られた、魔術を落とし込んで作られる道具。土台には
「魔玄(まげん)」
…生地や鞣革を魔物の血で染めたものの名称。魔物の血で生地や鞣革を満遍なく染め上げるのは難しく、その技法はガドマ共和国の一部族に伝わる秘技で、ほとんどガドマの一部地域にしか出回らず、幻の逸品として囁かれるだけとなっている。
その存在を聞き及んだリゼラが、試行錯誤の結果、魔物あるいは魔獣の血に混じる魔素を自分の魔力で操作して、生地や鞣革に“閉じ込める”という技法を編み出した。ガドマの秘技とは違い、魔獣の血でも染めることが出来る。
「墨果(ぼっか)」
…果実が魔素に侵されることによってできる、黒い果実。毒はないので食べることが出来るが、触感も悪く不味い上に口の中が黒くなるので、よほどの飢饉にでもならない限りは誰も食べない。
「墨果筆」
…墨果を細く切って乾燥させた、パステルのようなもの。乾燥させると、固く炭みたいになるので、持ち手部分に端切れを巻き、筆先をナイフで削って鉛筆のように使う。強く擦ると滲むため、リゼラは下書きやメモ書きでしか使わない。
「懐中時計」
…魔道具である時計を、リゼラが前世の記憶を元に考案したケースに組み込んだもの。リゼラが特許を持ち、現在はサヴァル商会が専売している。冒険者や商人、高価なものは貴族男性などに需要がある。
「鋏(はさみ)」
…リゼラが前世の記憶を元に考案した。リゼラが特許を持ち、現在はサヴァル商会が専売している。職人は勿論、平民や貴族家に仕える使用人などに需要がある。
「礼服」
…白いドレスシャツにアスコットタイを締め、ベストとコートを着るのが基本。
「準礼服」
…軍事国家時代の名残で、当時の軍服をベースにしたデザインが基本。
「三つの月」
…一つだけ毎日のように昇り、あとの二つはどういう周期なのか不定期に昇り、ほとんど三つ同時に昇ることはない。ただし、年に一度、毎年同じ日に三つ同時に昇る。
「新年度」
…レーウェンエルダ皇国では、三つの月が同時に昇る日を年度の始まりとしている。
「辞令式」
…年度初め―――三つの月が同時に昇る日に行われ、成人している王侯貴族はその年度の辞令が言い渡される。準礼服を着て、模造章を付けるのが習わし。
「膨張期」
…魔素が増大する時期のこと。どういう因果関係があるのか、新年度の始まりである三つの月が揃って昇る日は一年で最も魔素が充満し、その日を挟んだ前後数ヵ月は魔素が増大する。
「エルディアナ語」
…レーウェンエルダ皇国のみならず周辺数か国で広く使用される言語。
アス:1、セス:2、ラス:3、ケス:4
アン:当主、ル:夫人、オ:子息、ネ:息女
◇◇◇
「レーウェンエルダ皇国」
…エルダニア王国の一騎士ガルド=レーウェンが興した国。長いこと他国侵略上等を旨としたガチガチの軍事国家だったが、ここ数代は統治に力を注いでいた。国が安定した矢先、先代ベイラリオ侯爵が台頭したことにより、乱れ始める。軍事国家時代の名残として、武を重んじる傾向がある。
「ミアトリディニア帝国」
…旧ファルリエム辺境伯領を境として隣接する国。8年前の交戦で、軍を率いたヴァールディ公爵が失脚して以来、平和主義に傾いている。
「フィルト王国」
…“古王国”とも“聖王国”とも呼ばれる、小さいが歴史の古い国。何故か魔素が他の地域と比べて極端に少なく魔物や魔獣の出現は稀だが、その分魔素を多分に含んだ鉱石は採れない。魔物に荒らされることなく農業ができるため、農作物が唯一の特産だが、国土が小さいため、輸出できるほどではない。そのため外貨が稼げず、ほぼ自給自足で成り立つ。レーウェンエルダ皇国とは、ラーエの町を境に隣接している。
「アルドネ王国」
…レーウェンエルダ皇国とは隣接しておらず、交流はない。4年前に政変があった模様。
「ドルマ連邦」
…ベイラリオ侯爵家門の貴族が治める街を境として隣接する国。
「ガドマ共和国」
…共和国とは名ばかりの排他的な国。
「神の
…“死界”と国々を隔てる、天高く聳える山脈。「神々の新たな楽園である天に通じる」と謂われている。
「死界」
…“神の階”の向こうに広がる、不毛の大地
「デファルの森」
…魔獣が多く存在する危険な森。森の奥に魔素を排出する何かが存在していると実しやかに囁かれていたが、魔獣が多いことに加え、奥に行けば行くほど魔獣が強大になるため、それを確かめられたものはいなかった。精霊樹の森の一部であり、【原初エルフの結界】が壊れ、魔獣が生まれる原因となっていたと判明する。改善済。
「ヴァムの森」
…皇都の東側にある城門を出たところに広がる森。皇都周辺の5つの森の中では、魔素が少ない方で、魔物もそれほど住み着いていない。魔獣もめったに出現することがないので、初心者や冒険者見習い、薬師などが素材集めの目的で入ることが多い。8年前、リゼラがファルリエム辺境伯に助けられた森。
「サデュラの森」
…皇都周辺の5つの森の中で最も魔素の多い森。魔物が住みつくことが多く、魔獣も出現しやすい。一般人や低ランカー冒険者には危険な森として認識されている。ルガレドが、冒険者として初めて討伐依頼を受けて訪れた森。
「トファルの森」、「エギドの森」、「ヴィレの森」
…皇都周辺の5つの森の三つ。魔素の量は似たり寄ったりだが、広さは違う。エギドの森は、5つの森の中でも最も広く、冒険者の目を掻い潜って魔物の集落ができやすい。
「エリアエイナ山脈」
「エリアエイナ地帯」
「グリムラマ地方」
「ガルトバラン」
…小麦の生産で成り立っている街。時折、小麦が強い魔素に侵され黒い炭のようになってしまう“黒炭病”が発生していた。
「霊峰アルエンダルム」
…魔素が濃く、魔物や魔獣が多く生存する。山の中腹に森エルフの固定魔法【迷走】が施されているせいで、常に霧が取り巻いていて、人を迷わせる。そのため、人が入り込むことがない。森エルフの隠れ里が残存している。
「エルダニア王国」
…レーウェンエルダ皇国の前身。魔術の研究に力を入れていた。
「古代魔術帝国」
…約1500年前に滅びたという、国名すら伝わっていない謎多き国。ただ、魔術が発達していたということだけは判っている。「楽園が消え去った大陸に、天に帰る神の一柱から地上を任された一人の魔術師が築いた」とだけ、伝承が残っている。
「神の国ガンドニエルム」
…神代の昔、神々が地上に築いた楽園。神々が天に帰ることになり、地上を離れた瞬間に地の底深く沈んでしまったという伝説が残っている。
◇◇◇
『冒険者ギルド監修版魔物図鑑』
『ダリアレン版植物図鑑』
『ディアルーカ版草花絵図』
『南方旅行記』全3巻
『エルダニア王国正史─中期─』
『エルダニア王歴』
『エルダニア王国貴族名鑑─王国歴514年編纂版─』
『バナドル記』
『エルダニア魔術史』
『魔術考』歴史研究家ビオド著
『カイバルス王国興亡記』
『皇国史─戦乱記編─』
『英雄列伝』
『グリムラマ地方考察』
◇◇◇
「魔石(プリマ・マテリア)」
…魔物や魔獣の体内で魔力が凝固したもので、その魔物や魔獣の種類、または固体による個性によって、その特性が変わって来る。
「魔水晶(マナ・クォーツ)」
「月水晶(マーニ・クォーツ)」
「聖結晶(アダマンタイト)」
「星銀(ステラ・シルバー)」
…魔素を多く含んだ銀。魔素が星のように輝く。かなり高価。
「月銀(マーニ・シルバー)」
…魔素を多く含んだ銀。星銀より魔力が多分に含まれているせいか、色合いがほとんど白に近い。星銀よりも希少価値が高い。
「聖銀(ミスリル)」
「天鋼(アマツハガネ)」
「太陽金(ヒヒイロカネ)」
「
◇◇◇
「冒険者」
…魔物や魔獣の討伐、魔物や魔獣が出るような場所での薬草などの素材の採取、盗賊退治、商人や貴族の護衛など、荒事が主な仕事。犯罪者以外なら、誰でも就くことができる。ランクシステムがあり、Fランクから始め、依頼の達成度など定められた条件をクリアすると、ランクが上がる。Bランクまでは真面目に熟していれば順当に上がれるが、Aランクに上がるには一線を画した実力が必要となる。
「Sランカー」
…冒険者の最上位ランカー。Aランクに辿り着ける実力に加え、複数の世間に影響力を持つ人物―――大商人や王侯貴族などからの推薦が必要となる。一国の一貴族程度では太刀打ちできないほどの権力を有する。
「冒険者ギルド」
…冒険者の組合。商人ギルドと肩を並べる、大陸最大級の巨大組織。
「冒険者ライセンス」
…
「魔物」
…強い魔力を持つ獣のこと。生存本能によって人や獣を襲う。
「魔獣」
…大量の魔素によって侵されて凶暴化した魔物。ただひたすら周囲の生物を襲う。
「集落潰し」
…二足歩行の魔物たちが繁殖期に備えて造った集落を、繁殖が始まる前に壊滅させること。
『黄金の鳥』
…Bランクパーティー。メンバーは、リーダーの剣士ドギ、斥候のレナ、アーチャーのフェド、タンク役と斧使いの5人。
『暁の泉』
…Bランクパーティー。メンバーは、タンク二人、剣士二人、槍使い兼アーチャー、斥候の6人。
『リブルの集い』
…Bランクパーティー。メンバーは、タンク、剣士、斧使い、槍使い、アーチャー兼斥候の5人。
『極限の光』
…メンバー全員がAランカーという脅威のAランクパーティー。
『清嵐』
…Bランクパーティー。リーダーがAランカー。
◇◇◇
「神子(みこ)」
…神から加護と祝福を授かり、世界に直に干渉することを許された者。上位の魂魄の位階を持つ。
「魂魄の位階」
…
「祝福」
…
◇◇◇
「精霊樹」
…精霊の化身とも、精霊の亡骸から生まれたとも謂われる大樹。詳細は不明。樹皮に魂魄を隠す性質がある。
「精霊」
…魂魄に魔素を融合させた存在。肉体を持たず、魂魄を介して魔法を施す。眼には見えないが、どこにでも存在している。力が強い精霊の中には自我を持つものもいるが、大抵は自我を持たず、ただ宙を彷徨っている。
「精霊獣」
…精霊樹の森で生きていた獣たちの魂魄が死した後、精霊樹に取り込まれ、同じく取り込まれた魔素と融合して、再び生まれ落ちた存在。魂魄の状態で生まれ落ち、魂魄の“潜在記憶”に蓄積された、かつての姿を元にして、魂魄に大量に含まれた魔素を使って姿を成す。
「妖精」
…契約した人間の性質が影響して変質を来し、固有の成長を遂げた精霊や精霊獣のこと。変質することを【妖精化】と呼ぶ。
「エルフ」
…人間の肉体に精霊が宿り原初エルフとなり、原初エルフが交配したことにより、エルフが生まれた。
◇◇◇
「コカトリス」
「オーク」
「オーガ」
「コボルト」
「ゴブリン」
「ブラッディベア」
「グレイウルフ」
◇◇◇
「ミグレ茸」
…太った“シメジ”のようなキノコ。食用として需要がある。
「マーデュの実」
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