第26話 家族会議

美優と俺は家に。そこには鬼の形相の…母!!


【いい歳して、何も言わずに!!心配なんかしてないけど、美優のことも考えて!!!】


そうだよな。元々俺が勝手に、勝手に?


ヤキモチ?そんな感情ってあるの?姉に?


美優は、


【お母さん、あのこと全て解決した。それに、正人にも話した。正人、ごめんね。私が原因だよね。スマートグラス買いに行こう】


【…はぁー、俺は自分が嫌になる。恥ずかしいよ。あのさ、笑ってくれていいけど、たぶん、ヤキモチだ。主任の大人の対応を憧れの目で見てる美優に。変な意味じゃなくてさ、ずっといたじゃん。美優って姉とは思えないほど優しいじゃん。だから、ヤキモチだ。ごめん】


美優は、肩をポンッと叩いて、


【私だってそうだよ。ずっと楽しく過ごしたいって思ってて。さっきだって正人が彼女連れてると思ったらちょっとね、ムカッてしちゃって。でも彼女くらいいてもおかしくないね。今度は連れてきてよ。ゆっくりと話したい】


【優奈を?ここに?】


【そう。スイーツ🍰食べながらさ】


【うん、本人がなんて言うか。聞くだけ聞いてみる】


【正人は明日はデート?】


【いや、暇だけど?スマートグラスのこと?】


【それもあるけど、主任の結婚式の服、買いに行こうかと。正人、付き合ってくれる?】


【スマートグラスも買ってくれるならいいよ】


【やったー、明日楽しみ!!】


 そんなやりとりを。へんなヤキモチなんか忘れよう。お互い問題解決!!


そう言えば、母さん、無言で立ってる。


なんか様子が変だ。


【母さん、どうしたの?】


【別に…あんた達がいいならいいの!!もう遅いから寝るよ。私は明日早いから鍵閉めて行ってきて。あんた達が起きるの休みの日はいつも遅いもんね。あーあ、たまには朝ごはんの用意とかしてくれていたらって、無理でしょうね】


どこか行くらしい。パートではないみたいだ。


詳しくは聞かないでおこう。


 とりあえず今日は疲れた…シャワー明日にしよう。寝る💤とにかく寝る💤


※コンコン…※


なんか音がした?


※コンコン…※


さては、美優だな。


【入っていいよ。寝てたけどさ】


美優が入ってきた。


【ごめん、寝てた?寝てたよね?】


【寝てたよ、腰痛いしさ…】


【そうだと思って。これ、凄いよく効く湿布。貼ってあげる】


【有難いけど、後で俺が自分で貼る】


【遠慮しないの!!どの辺り?】


【あのさ、美優。俺シャワー明日入ろうと思ってさ。だから、その…下,着替えてないんだ…だから自分で…ちょっと!!なになになに?】


美優は強引にシャツをめくって、


【そんなこと、何気にするの?早い方が効くから。脱ぐ!!手伝ってあげる】


【だから,痛いって!!】


強引にめくられて、背中に湿布を。


【こう見ると背中、大きくなったね。細いけど、意外と引き締まってるんだね。こことか筋肉あるんだー】


【そう?男っぽさ感じた?惚れた?】


【うん…】


えっ?


 美優、どんな表情してるんだ?背中向けてるから見えない…


と、突然、


※パチーン!!※


【いってーー!!!】 腰〜!!!


【なーんてね!!はい、これで良し。じゃ、おやすみ。明日楽しみだね。寝坊しないでね】


美優って、読めん…



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る