『巨大な森林』
<イベントモンスター『
<レベルが42に上がりました>
<いくつかのアイテムを入手しました>
<称号【大量虐殺】【蟻を恐れさせた者】【暴力の化身】を入手しました>
「さぁ、戻りましょう」
「うん!」
....
「助かった!これでお客さんらをしっかり送ることができる!
これは手伝ってもらったお礼だ!受け取ってくれ!」
<襲撃イベント『御者のお願い』を完了しました>
<複数パーティーでの受注を確認>
<MVPパーティーに報酬が多めに割り振られます>
<壊滅したパーティーは報酬を受け取ることができません>
「アイテムを渡しただけでしたけど、報酬をもらうことができましたありがとうございます」
「そうね、結局使わなかったし...でも別にいいわよ
私たちはその分MVP報酬で多めにもらってるから」
「モンスター素材とかいっぱいもらえた~!」
「それならよかったです」
「お客さんらあと少しで目的地だ!もうモンスターも襲ってこないだろうし
着くまでゆっくりしていてくれ!」
そのあとアカネとツボミは手に入ったアイテムと称号などを確認しながら時間を過ごした。
.....
「わぁ~!すごー!!おっきいー!」
「えぇ...これは圧巻ね」
遂に到着した『巨大な森林』目の前の森は雑草でさえ2m近くある。
木は見える全てが巨木でその葉っぱは空を隠してしまうほどに大きい。
花の花弁は1枚でも人を包み込んでしまえるほど。
この花一つで十分な花の蜜がとれそうだ。
「あ!あれは何かな!」
ツボミが指さした方にはきらきらと光る小さなオーブのようなものが降り注ぎ飛んでいる
白いもふもふの丸い生き物がいた。
そのもふもふは神秘的な雰囲気を感じさせる。
アカネ達はそのもふもふが見えなくなるまで見届けた。
「なんだろうね!あの生き物!」
「綺麗だったわね、この距離からは小さく見えたけど
たぶん近づいたら大きいのでしょう」
そうやって雑談していると検証班パーティーが声をかけてきた。
「私たちはそろそろ行きます、それでは」
検証班パーティーはそういうと森に入らず外側から回っていくように歩いて行った。
「さて、私たちも行きましょう
この雑草はすごく邪魔だから時間がかかりそうだわ」
アカネとツボミは雑草を切り分けながら進む。
道中様々な発見をしながら探検していくのだった。
...
少し進んだ地点でのこと...
「お姉ちゃん!見てみて~!ドレス~」
振り向いた先ではツボミが大きな花弁をドレスのように身にまとっていた。
「あら~かわいい~!森の妖精さんかと思っちゃったわ!」
「ふふん~!」
(ドヤ顔ツボミ最高にかわいいわ!)
アカネは森の妖精を見ることができたようだ。
一体何枚写真を撮ったのだろう...
...
ある地点でのこと....
「そういえばこのでかいきのこ食べれるのかしら?」
「そのキノコ毒っぽい色してるよ?」
巨大な毒々しい色のキノコを見上げながら雑談していると
まるで呼吸するかのように膨らんだと思ったら紫色の煙を吐いた。
プシュー
「わー!なんか煙が出てきた!」
「逃げるわよ!」
ツボミを抱えるとアカネは猛ダッシュでその場を離れ
なんとか煙の影響範囲外に逃げることができた。
「危なかったわ...」
「私はお姫様抱っこしてもらえたから万事OKだよ!」
「いつでもしてあげるわよ、ずっと一緒にいるんだから」
「...うん//」
ツボミの顔は赤みがかり、アカネから見てもわかりやすく照れていた。
アカネはその可愛らしい姿を見ながらニコニコしているのだった。
...
ある地点でのこと...
「この水たまり大きいね~!」
「もうこれはちょっとした湖ね」
「ん~?なんか今影が見えたような?」
「何かいたの?」
アカネとツボミは湖の中をのぞいてみた。
すると突如何かが飛び出してきた。
「危ない!」
すぐにその場を離れると目の前には
巨大なワニのような形をした、トゲトゲのウニみたいな針を持った生き物がいた。
「【鑑定】」
『タコ(wani)訳:うに』
水中に潜む捕食者
体中にある針は岩を貫くほど鋭い
肉を主に食べている
「えっと、は?」
「タコなの?ワニなの?うになの?どれなの~?!」
「とりあえず倒すわよ!ふざけた名前して!
私が抑えるからサポートお願いね!」
「まかせて~!【裁きの炎】」
するとタコ以下略の足が燃え始めた。
炎はだんだんと大きくなりやがて全身を包むように燃え広がった。
「グゥォ?!グォォォォ!!!」
水に入り消そうとしたがその炎は水につけても消えることはなかった。
そして消そうと抗ってるうちにHPはどんどん減っていき
遂には黒焦げになって死んだようだ。
<ツボミのレベルが上がりました>
<ツボミが称号【絶対殺すウーマン】【拷問官】>
「えげつないわね...」
「へぇー!こんな感じなんだ~当たったら強いね!」
「私はあなたが逞しく育ってくれてうれしいわ」
「えへへ~」
アカネ達は未知を体験し、探検しながら進んでいくのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます