永延に続かないものだから
だからわたしは此の世を捨てた。
どんなに好きでも思っていても終わるならいらない。
虚無に惑溺する心算はないよ、それでも続かないものは不要だったの。
美味しいものってね、必ずや飽きるって知ってた?
どんなに心地良い事も軈ては消えてしまうのだから、最初からない方が善いの。
之以上を望まない無執着だけが涅槃寂静に引き入れて呉れる。
子供の時点での何も望まず思いもしない事が真理だった。
泉の様に湧き出ずる言葉の羅列が貴女に導くの。
怖く恐れる事もなくて結局は地雷源は何処にあるのかと言うと心なの。
人間の情は諸悪の根源であって、捨てたくなくても棄てなければならない。
縄文時代の生存方式が正しかったのだと頑なに識る。
覚えて置いて、誰かが言った様に「希望のない所に絶望は存在出来ない」と。
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