八雨 十ノ夢 ☪    ☰☰☰ 「金の塊」

"タン!


「————少し、広い場所についたみたいだね....!


 'セイ'、シロウ....!?」


「ここ、は… … …


"フォォオオォォォオオオ.... 


「・・・見なよ、これ」


「?? … … …'薬莢'... ...! 銃の.. .. . ?」


「みたい、だね…┈┈┈┈」


"チャリ....ッ"


暗闇の中に浮かぶミニチュア。 そのミニチュアに覚束無い印象を


感じながら、いくつかその上を越えて行くと、征四郎 そして圭介の二人は


どこか冷えた印象を感じさせる様な.. .. .. 


先程とは違い、しっかりと足元に地面の感触が残る、やや灰懸かった様な


広い場所へと辿り着く.. . .. .


「(ミニチュア.. . .. .)」


"フオオォォオオオォォオ....˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ


降り立った場所から、自分より少し離れた場所で屈み込んでいる圭介。


そしてその先を見通すと、暗い景色の中に先程自分達が足掛かりにして


登ってきた様な箱、絵画、指輪_________ いくつかのアンティークの様な


物が傾きながらこの場所に浮かび上がる.. . ...


「・・・ミニチュアを足掛かりにして、ここまで昇って来れた事にも


 驚くけど、この場所________ そして、この… … …」


"チャリ....ッ"


「(  これ.... 


「・・・これは、銃に使う、'銃弾'の薬莢. .. . .


 その筈だよね? セイシロウ…┈┈┈┈??」


「その様だが.. . .. ..」


"Z--OHHHHHHHHHHHH ....X X X XXX__________


「(  ____________


どこか先程より穏やかになった圭介の印象に戸惑いながら、


その手に握られている光沢のある、金色をした先の尖った金属片に


目をやると、どうやらその金属片は確かに'銃弾'の様だ__________


「ເນ ມະລີວ ຕູຍເດ. ເກຣ, ເປີລ ນໍ ລີວ ເທົາ ຕູຍເດ,

(救うつもりがあるなら、ただ、俺だけを慰めてくれ....)」


「("声"__________

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