第8話 配信スタート!
ーー数週間ぶりの配信、ゲストもいるよ!”Vtuber” ”天空姉弟”ーー
“ゲリラ配信北ーーー!!”
“唐突な配信ですね!”
“いろいろあったからもしかしたらこのまま自然消滅するかもと少し考えてた。”
“ってかゲストって誰!?”
「皆さんこんゆう~~!天空姉弟の姉、夕と~?」
「いつもやかましい姉がお世話になっている。愚姉の弟の夜だ。よろしくな」
「普段はこんなことを言われたら怒るところだけど、今日は機嫌がいいから許しちゃう!」
「みんなはあの事件に行動過ごしていたんだ?」
「ちなみに私たちは一回ダンジョンに入ってみたんだけどチュートリアルがあって、実際のダンジョンの中の場合も同じなのかわからないけど洞窟だったよ!」
“現状維持だった”
“もう入ったの!?”
“危なくなかった?”
“我も入ったが同じようにチュートリアルがあったぞ”
「同じようにもう入った人もいるんだね」
「やっぱり、急に今までのことが変わるわけじゃないしな。興味のある人は入るだろうし、それ以外の人はなかったことにして今までどうりに過ごしてるだろ」
「ネットにいる人たちは大抵入ってそうだけどね」
茜さんと深月さんは慣れた様子で配信を進めていき、すぐに5分が過ぎた
「そろそろ、ゲストさんを待たせちゃいけないので呼びましょう」
“やっとゲストか”
“誰とのコラボなんだろうな?”
“でも大手のところは大体、先の件で一時活動休止してるから個人勢じゃないか?”
“個人でも有名な人は休んでるからほんとに予想できないぞ”
「というわけで、しゃべってくれていいぞ」
そう言われながら出てきた僕の立ち絵は、昔作った通りに黒のロングヘアと銀色の目が特徴の中性的なアバターだった。
「はい、えっと、あの事件で仲良くなった子で名前は……そういえばなんて名前で登場するのか決めてなかったね」
「そう言えばそうだな、どんな名前にするんだ?」
“まだみぬゲストさんかわいそう”
“名前がないってことはVtuberですらないってことだろ!?”
“これはひどい”
「んーと、
“真面目そうな自称一般人の人が来た!”
“これは中身も一般人っぽいぞ”
“どんな流れで配信することになったんだ?”
“しっかり立ち絵も準備してあるし、前から決まってたとかか?”
「この立ち絵はなんと空くんが作ったらしいんだ。絵を描いてモデリングして3Dで動かせるようにしたんだって」
「ちなみにまだ義務教育は終わってないらしいぞ」
“普通の一般人じゃなくて逸般人じゃないか!”
“てか絵からも声からもわかりにくいんだけど性別ってどっち?”
“女の子っぽいから女の子を推しとく”
「空くんは男の子です。」
「どんな流れでこうなったかっていうと今、空くんと一緒に暮らしてる→お金を払おうとしてくる→問題ないという証明をしたいっていう流れできたな。」
「あの、僕なんて普通の人ですから逸般人なんて言わないでいただきたいのですが…」
「ちなみに立ち絵よりも現実の方が可愛いから安心してね!」
「あっあk…、夕さん、おかしなことを言わないでください。男の僕に可愛いという表現は不適切ですのでやめてください。そんなこと言われても嬉しくないです。」
「まぁそうだよね」
“普通に仲良さそうなんだが…”
“これがNTR?”
“夕ちゃんは仲良い友達なんてほとんどいないと思っていたのに”
“あの事件の時にあったって言ってたからまだ10日も立ってないはずなのになぜこんなにも仲がいいのか…”
「友達がほとんどいないって酷くない!?まぁそれは置いといて今回は少し悩み事があってきたんだ。」
“なになに?どんな悩み事”
“恋愛相談か?空との結婚は認めないぞ!”
“配信をやめるかどうかとかじゃないよね?”
「空くんとの結婚を認めないって言った人ID覚えとくからね。結婚は個人の自由だから制限される言われはありません」
「配信も今のところ辞める予定はないんだが、ダンジョンに入った時に色々確認してみたら電波が届いてたんでダンジョンの配信でもしようかと思ってな」
「それだと実写になっちゃうからどうすればいいのかの悩み」
“ひぇ、目をつけられた”
“↑どんまい”
“実写化してくれても推すけどダンジョン内部でやるのって少し危険そうだから怖いな”
“実写化!生の夕たんと夜たんの絡みが見れる!幸せ!”
“安全がわかっているならやってもいいんじゃない?”
「とりあえずやってみるってことでいいかな?」
「じゃあ空と相談していつやるのか告知するつもりだ」
「僕は今のところ用事はないのでいつでも大丈夫ですよ」
「実はこの3人の中で空くんが一番強い可能性があるから安心してね」
“最も強い可能性のある義務教育が終わってない未成年とはなんだ?”
“空くんとあんまり話してないよ!”
「この後空くんと相談してこの後も出るのかは決めるから出るんだったら一人で質問コーナーでもやってもらうからその時に聞いてね」
「じゃあ今日は早いがこれで終わるぞ」
「それじゃあ「良い夢を〜」」
「よ、良い夢を〜」
ーーーーーーーー
「これで配信は切ったから大丈夫よ」
わかりました。」
「空、お疲れ様」
「お疲れ様です」
テキパキと配信を進めながら流れるように会話がつながっていてとても楽しい時間だった。
そう思い返していると唐突に茜さんが僕に話しかけてきた。
「今後も空くんは配信に出てくれる?」
「えっと、僕は全然問題はないですよ。ただ僕が足を引っ張っちゃうんじゃないか心配で…」
「子供がそんなことを心配するんじゃねぇよ」
「でもお二人もまだ未成年ですよね」
「そうだとしても俺たちより年下なんだから気にしなくていいぞ」
少し苦笑をしながら深月さんは優しく僕が配信に出たとしても問題がないことを教えてくれた。
「じゃあ、明日にでも空くんの初配信をして、明後日にまたダンジョンに行ってジョブを獲得する配信をするっていうのでいいかな?」
「それでいいぞ」
「僕もいいんですがVtuberの体を動かすソフトって別のを使ってもいいですか?あとできれば家から自分のパソコンを持ってきたいんですけどいいですか?」
「遠慮しないでって言ってるんだからそれくらいは別にいいよ!」
「空用の部屋も一つあるからその中だったら自由にしていいぞ。あと持ってくるなら車に乗せて行くか?そっちの方が楽だろ?」
「大丈夫です。少し特殊なものなので大きくないんです。今から取りに行ってきます」
今の僕には大空姉弟の一軒家の中で一階にある部屋の一つを自由に使っていいと言われたものの置くものもなくただ机と椅子、そしてベッドだけが置かれている質素な部屋になっていた。
すぐに取りに行こうとしたがすぐに深月さんに呼び止められた。
「取りに行くって言っても家どこにあるんだよ」
「ここから向こうに信号を四つほど超えた後に右折してしばらく歩くとあります。」
そう言いながら指差して進行方向を指し示した。
「それくらいだったら俺も一緒に行くぞ。」
「申し訳ないので大丈夫です。それに一人で行けますし」
「そうじゃなくて俺が心配で困るから一緒に行こうって言ってるんだよ」
「うぅ、そういうことなら一緒にいきましょう」
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