偶然の事故と人生の終わり!?

ミアside


運命は残酷だとは思わないだろうか。



少し眠い目を擦り時計を見る。8時50分。


そして私の通っている学校のホームルームも8時50分からである。


遅刻確定というヤツだろう。


だが、うちの担任はいつも5分遅れるのでまだ減点されない可能性があるからできるだけ急ぐ。



「なんで今日に限って目覚ましこわれてるの!?」



本当に何故だろう。必然とでも言うのだろうか?






私の家から学校までは2分かからない位のところにあるのでなんとかホームルームが始まる前に教室に着いた。


他の人にバレるわけにもいかないので後ろの扉をゆっくり開けて席に向かおうとした。


が、私が扉を開け始めた瞬間教室全体が光輝いた。異世界にでもつれていかれるのだろうか。



「え?」



教室に入ったら絶対ヤバいと分かってはいるが私は好奇心に勝つことはできなかった。



「みんな落ち着いて。一旦落ち着こ......」



クラスの委員長が静止する声が聞こえるが、突然私だけ倒れて意識を失った。







「う、うーん」



次に私が目を覚ますと、何やらよくわからない空間にいた。


辺り一面真っ白だが、なんだか神々しい気がする。


それとは別にもっと気になるのは、私と同い年くらいの少女がとなりにたおれているのだ。



「大丈夫?」



倒れている少女を揺さぶって起こそうと試みる。



「うーん....」



「あ、おきた。」



どうやら起きたようだ。



「あれ?私はたしか魔王の攻撃を食らって....死んだはずなのに」



???


あれ、この子魔王とか言わなかった?


しかも死んだって?


死んだ子がここにいるってことは私も死んでたの?


とりあえず話を聞いてみよう。



「あの...」



「!?誰?」



「神埼美亜と言います。ミアと呼んでください。ところで貴方は?」



「私はリアです。ミアも、その、亡くなったの?」



いきなりストレートに聞いてきやがった。



「分かりません。ですが急に倒れたからそうかも。」



おそらく発言的にリアは異世界の勇者なのだろう。冒険談とか聞いてみたい。



「さっき魔王とかいってましたがなにがあったんですか?おそらく私が生きていた世界とは違うので教えてくれませんか?ここ何もなくて暇なので」



「まあ、ちょっと何いってるか分かんないけどいいよ」




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