背徳【閲覧注意】

日常からの解放と 悦楽への没入に浸る


純粋な愛欲 渇望する性欲 溶ける時間


薄れる罪悪と 躰を潤す愛液に 酔い痴れる


征くも地獄帰るも地獄 いっそこのまま……




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私なりに不倫などの背徳を解釈しようとしたものです。理解はしたくないし、書いている自分に煮立つ自分も居ます。当人たちが勝手にする分には良いが、周囲を巻き込んだり、人を不幸にするものであるならば、はなから結婚なんてしなければ良いのに、人並みの幸せまで手に入れようだなんて強欲が過ぎます。しかし、人には無いとは言えないものでしょう。寧ろ根本的に持っているものなのかも知れない。理性が働くからしないと言う人も多いのだと思います。つまり限りなく本能にちかいものなのかも知れません。七つの大罪とは人の持つ原罪ともいえるものでしょう。今回書いてみて、そのいくつかを併せもった性質を持つこの背徳に美徳をもたせる事も出来るのであると、知りました。駄目なのは解っているけど解ってしまう気持ち。その境界線の危うさや、揺れ動く精神状態を、その葛藤を性の乱れと共に生々しく描きけば、得も言われない共感を得ることが出来るのでしょう。人はそれほどに泥臭くもあり、高潔でもあるその両極を併せ持つ生き物だと言えます。だからこそ人間は魅力的なのです。理解出来ないと突き放すことは簡単ですが、理解した上でそれを駄目だと言える人でいたいと思いました。

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