第10話 新しい自分との出会い

次の日、時佳はプールに行くことにした。前日から友達の里菜に電話して、ホテルのラウンジで待ち合わせることになった。緊張と期待が入り混じる中、彼女は洋服を選んで出かけた。


ラウンジに着くと、周囲は落ち着いた雰囲気で、シックなテーブルや椅子やソファが並んでいた。ソファに座って時佳はしばらく待っていると、里菜がやってきた。「あれ、なんかいつもと違うね!」と里菜が言った。


「え、何も変わってないけど…」と、時佳は自分の服装を確認しながら答える。


「なんかちょっと変わったような気がする。前にここに来た時とは違う気がするんだ」と里菜は不思議そうに言った。


「どこが変わったの?」と、時佳は更に尋ねる。


里菜は首をかしげながら「うーん、わからないけど、雰囲気が変わったのかも」と言った。自分では気づいていなかった変化に戸惑いつつ、時佳は心の中で少し嬉しさを感じた。


「もしかして、プールに来るのが楽しみだからかな?」と冗談を言いながら、時佳は笑った。


「それもあるかもね!」と里菜は返す。


その後、二人は更衣室へ向かい、着替える準備をした。更衣室の中は薄暗く、冷たい空気が流れていた。着替えながら、時佳は自分が何か変わったのかもしれないと感じ始めていた。


水着に着替え、プールへ向かう途中、彼女の心には不安と期待が入り混じっていた。「今日のプールでは、また何か新しい発見があるかもしれない」と思いつつ、友達と一緒にプールサイドに立った。


青い水面が光を反射し、まるで自分たちを誘うかのように輝いていた。「さあ、行こう!」里菜が声をかけ、時佳も頷いた。


飛び込む瞬間の高揚感を胸に抱きながら、彼女は新たな自分を見つけられることを期待していた。この日のプールでの体験が、どんな思い出に繋がるのか、ワクワクしながらその一歩を踏み出した。


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