第14話 「グループワーク 1」
あれから数日、私はユリアンちゃんと楽しくラブラブ?な日々を送っている。
相変わらずアウェーな私は、ユリアンちゃんと練習をしている。そこらかしこからヒソヒソと平民が相手で十分などと聞こえてきているけど、私には関係ない。しかし、この日は違った。学級担任の一言で私たちは、困ることになった。
「今日からは、実戦形式で行うので、四人以上でパーティを組みなさい」
「セーラー様どうしましょう」
そう言っているユリアンちゃんなんだけど、何故か焦っている様子はない。文官希望の方々は、既に、パーティを作っている。
平民と加護なしという私たちを仲間に誘う方々は当然いないと思ったら、何故かプーチンチンがやってきた。
「そこの平民、オレ達の道具になるなら、パーティーに入れてやる」
「お断りします」
「なに!!キサマ!!オレ達に逆らう気か!!」
ユリアンちゃんが断るのは当然、道具には性的な意味合いもあるのだから、このままでは、と私が前に出ようとするとカイン殿下が
「プーチンチン!!貴殿は、国民を愚弄するのか」
「カイン殿下、これは」
言葉たどたどしくなった。プーチンチンは、逃げていった。
するとカイン殿下が
「俺たちのパーティに入らないか」
多分、ユリアンちゃんを勧誘しているんだろう。彼女は特待生、どう見ても、彼女こそこの物語の主人公に違いない。ということは、私が一人ぼっち決定か。
カイン殿下のパーティを見るとカイン殿下のお付きの3人に、ウィザード公爵令嬢、エリザベート様、サタンフォード侯爵令嬢、イザベル様、既に6人、ん?男性4人に女性2人もいるのだが、バランスが悪いと考えたのだろう。
「殿下、ユリアンちゃんをよろしく」
こうして、私は完全にボッチに…
「アシュラ嬢!!君も一緒だ」
はぁあああ?
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