お題『君のいない助手席』
もともと車の運転なんか好きじゃなかった。神経を使うし疲れるし。免許を取ったのだって車を持ってるのだって生活のため。田舎では車がないと生きていけないから、仕方なく。
だったのに、助手席に君がいるだけで味気ない運転は楽しいドライブに姿を変えた。神経を使うのだって疲れるのだって変わらないのに、それでも君がいるなら、楽しいと思えたのだ。
今、君のいない助手席はがらんと広い。やっぱり車の運転なんて好きじゃない。
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