op.1-3
「はい、これチケットね」
「……いいんですか?」
「知帆ちゃん、まだ大学生でしょう? もう暫くは、私に見栄を張らせて頂戴」
手渡された紙切れをつまんで、ひらひらと遊ばせる。
「そうは言ったって、私、もう二十一歳ですよ。演奏家としての収入もありますし」
「あの知帆ちゃんが……」
あの、という言葉が純粋に賞賛の意であるのなら有難く頂戴するのだが、恐らくそうではないのだと察している。昔のマイペースな知帆をよく見知っている人なのだから、まあ仕方ない。
一瞬むすっと不服そうな表情をしつつも、「まあ、今回はご厚意に預かりましょう」と答えた。
「そうしてくれると有難いわ。もう用意しちゃったもの」
婦人は目を細める。
全日本学生ピアノコンペティション。その審査員を務めるピアニスト・深澤夏生は、元教え子の居場所までわざわざ足を運んできた。祖父の営む喫茶店ですっかり寛いでいた知帆は、突然の来訪に目を丸くして飛び上がった。
かつて、この深澤女史に師事していたことがあった。
雪山から生還してから半年ほど経った頃から、知帆はピアノを習いたいとしきりに言うようになった。そんな娘を前に、両親は人脈を頼りに講師を探した。
樋谷家は、とてもと言うほどではないが、どちらかと言えば裕福な方であったため、その金を何かしらの形で未来ある我が子に注ぎ込みたいと考えていたらしい。
もし上を目指すのなら、という前置きはあるが、音楽には何かと金がかかる。レッスンの月謝、楽譜、ピアノも買うならそれ相応の値段がするし、発表会やコンクールに出るなら衣装代や宿泊費も要る。
検討に検討を重ね、そして前述の通り人脈を頼りに両親が辿り着いた音楽家が、深澤夏生であった。
「……いや、このコンクール、明後日じゃないですか」
「そうよ。諸々の事前準備はこちらで済ませておいたわ。あら、もしかして都合悪かった?」
「いえ、空いてますけど……相変わらずですね、夏生センセ」
知帆は苦笑を浮かべながら、ぼそりと呟いた。
まあ、事前に立てた計画を無視して猪突猛進になりやすいところなどは、お互い様だろう。この師あってこの弟子あり、と言ったところだ。実際、音楽界のお偉方たちは、知帆の突飛さを師匠譲りだと認識している。
「急で悪いけれど、貴女にも演奏を聴いてほしいピアニストがいてね」
「はぁ、なるほど」
気の抜けた返事をしながら、知帆は件のコンクールについて思いを馳せた。
自身も勧められて何度か参加したことがある。そこで乱獲した賞の盾たちは皆、確か実家のクローゼットか屋根裏に保管されているはずだ。
それにしても、多忙であるこの師がわざわざ訪れたのだから、余程のことがあるのだろう。上層部にとって問題児なピアニストだとか、そんなところだろうか。
「一体どんな奇人なんですか」
「奇人ってわけじゃないわよ」
知帆が演奏者でないポジションでコンクールに呼ばれ、それが自発的な鑑賞を目的としないときはいつも、「問題児」の演奏についての感想を求められるのだ。目には目を、歯には歯を、問題児には問題児を。そのような理由でコンクールに招かれることも少くなかった。
「貴女、三坂咲のことを覚えているかしら」
忘れていそうよねぇ、と見透かすように深澤がぼやいた。
いえいえ、そんなことは、覚えていますとも。……だなんて言葉で取り繕って、結局知帆は記憶からその名についての情報を絞り出そうと眉間に皴を寄せた。演奏を聴いたピアニストなど数知れずだ。名前を聞いてすぐに顔が出てこないようであれば、その数多の中の一人を過去の記憶からどうにか抽出せねばならない。
「やっぱり。まあ、随分と昔だもの、今回ばかりは仕方ないわね。ほら、貴女がまだ十歳のときのことよ。由利コンで……」
「あ、ラヴェルのソナチネ」
「あら、若いっていいわねぇ」
深澤は羨むような感嘆の声を上げた。
名前はすっかり忘れていたというのに、聴いた曲については確かに覚えている。しかも、どこの音を外していただとか、あの音色が凄く良かっただとか、細部まで鮮明に。何も、三坂咲だけではない。大抵のピアニストに対して、樋谷知帆はいつもこんな様子である。
「なるほど。あのお姉さんが、三坂さん」
由利浦ピアノコンクール——通称、由利コン。出場対象者は未就学児から大人までと幅広く、それだけあって部門の数も多い。
知帆は知らなかったが、当時、天才と持て囃されていたピアニストこそが、三坂咲であった。選曲はラヴェルによるソナチネ。特に第一楽章は印象的だった。速いテンポに細かくて量もある音符。技術力が問われる。技巧の実力で優勢劣勢もひっくり返る。その上、ただ上手に弾くだけでは魅せられない。
この曲は三坂の十八番だった。したがって負けられない曲であり、そもそも負けるはずがない絶対的なものだったに違いない。予選の曲を挑戦的なものにして、本選で弾くソナチネを安牌として想定していたのだろうと、容易に想像できる。
しかし、その牙城は崩される。積み重ねにかかった時間を思えば思うほど、あまりに呆気なかった。
彼女が出場したのはAA、つまり年齢不問(all age)の部門であった。実力さえあれば、何歳であろうと勝ち残ることができる、由利コンで一番見ごたえのある部門だ。
三坂はプログラムで自分より後、翌日に演奏する小学生の名前に目が留まった。
それこそが、樋谷知帆だった。少女にとって、これが初めてのコンクールだった。初めてにして本選まで上り詰め、そして選曲は偶然にも三坂と同じソナチネであった。三坂はこれを見て、小学生にして年上を蹴散らして本選まで進んだ実力を讃え、あろうことか自分と選曲が被ってしまった彼女の不運を憐れんだ。
まさか、十以上も離れた小学生に、ものの十五分足らずで脚光から引きずり降ろされるとは思うまい。
「その三坂咲の娘が出てるのよ、このコンクール」
深澤が机上でプログラムの冊子を広げ、一人の少女の名を指差す。
シンシア・v・スタイナー。三坂の三の字すら見当たらない。
「想像してたより長い名前だぁ……」
「国際結婚だもの、長くもなるわ」
知帆は十個下の少女の名をしげしげと眺めながら、「センセってば三坂さんに詳しいんですね」と呟いた。
「当然よ。偶然とはいえど、私たちが芽を摘んでしまったピアニストだもの。ちゃんと後のことまで追っていたわ」
貴女は忘れていたようだけれどとチクリと突いてくるような言葉に、知帆は眉尻を下げる。演奏だけならともかく、その奏者のプロフィールまで覚えておこうという考えに欠けていた。大切なのはその人の音楽なのであって、それ以上でもそれ以下でもないのだ。
音楽は鮮明に覚えている。彼女の演奏は確かに巧であった。
だが、観覧席から傾聴していた知帆には、何かが足りないように感じた。その正体が一体何だったのか、その日のプログラムが終わるまで考え続け、結果導き出された答えは「歌うこと」であった。
そのことを隣に座る深澤に伝えると、彼女は満足そうに頷いて壇上を指差した。スポットライトの消えたステージの中央で、大きなグランドピアノが居座っている。
──ならば、貴女の演奏で歌い方とやらを見せて頂戴。
その言葉に、知帆は師を仰ぎ見た。「貴女ならきっと出来る」と言わんばかりの信頼を実感し、何だか嬉しかった。
そして、本選二日目の後ろから五番目、満を持して知帆はピアノで歌った。
樋谷知帆のことは、少なくとも彼女が弾き始めるまでほとんどの聴衆がノーマークだっただろう。予選は映像審査であったため、彼女の末恐ろしさというのは審査員のみぞ知るという状況だった。
初出場。指導教授の欄には深澤夏生の名が記されているが、それ以外の受賞歴などについては見事に情報がなかった。指導教授の教えもあって運良く本選まで来れた裕福な一般人と見なされていても、おかしいことではない。
少し気温が低くて、鼻がツンと痛むような朝。露の落ちる音を聞いて目覚めるような、そんな心地で鍵盤が歌いだした。
歌声が空気を塗り替える。全て、知帆のものになっていく。即座にホールを包んだその純粋無垢で無邪気な狂気とも言えよう音楽を浴びて、深澤は最後まで正気を保っていられる自信がなかった。
音に溺れる。藻掻く。音色は濁流のように深澤を呑んだ。しかし、濁流のように見えて本当はどこまでも澄んだ清流だった。
矛盾を矛盾としてそのまま共存させる、まさしく常人の理解の及ばない才。
朝露の珠のような丸々とつぶらな音が、形を保ったまま絹のように滑りゆく。音楽に心地良い手触りが与えられる。立ち込める霧は深く、微かに小鳥の鳴き声が聞こえる気までしてきた。無色透明の水の中に、淡い色水が数滴落とされて、それが蔓延していくのを眺めている。
これをどう例えるかは十人十色であり、液体のように決まった一つの形を持たない、掴めない音楽。
少女は分かり易く天才だった。
「ところで、知帆ちゃん。聴いたところによると貴女、隈羽に出るそうね?」
「ああ、はい」
毎年下半期に開催される隈羽ピアノコンテストは、国際大会でもなければ、日本屈指の歴史と権威のある大会……という程ではない。知名度もレベルもそこそこだ。歴史はともかく、レベルに関しては由利コンの方が高い。
だからこそ、深澤は不思議に思っていた。
知帆は元々気分屋で、一等大切なのはピアノと戯れられることであり、コンクールなどへの参加にはあまり積極的ではなかった。誰かに促されてだとか、「このピアニストが出場するらしくて聴きに行きたいから、ついでに」だとか、そんな理由ばかりだった。気まぐれに参加して、音楽に満たされて、賞も話題も掻っ攫っていく。タチが悪い。
とはいえ、最近は自ら国際コンクールに応募することも増えたようだ。半年以上前になるが、スイスで彼女と会ったときは、「自分の演奏で、世界中の人に音楽のことをもっと好きになってほしくて」と話していたことが、強く印象に残っている。
それゆえに、そこからどうして隈羽を選んだのかが分からなかった。この時期なら他の選択肢だってあっただろう。国内の国際大会も良し、海外の賞を狙うも良し、コンクールに拘らずともオーケストラのコンサートも良いだろう。何なら、まだ由利コンの方が納得いくほどだ。
「隈羽で弾きたいと思ったからですよ」
知帆は、顰め面になりかけの師匠の表情から全てを読み取ったかのように、さらりと告げた。
「隈羽に出るべきだと、漠然とそう思ったんですよね」
知帆は快活な笑みを浮かべた。相変わらずのようだ。深澤は何度か瞬きをしながらその様子を見つめ、それから表情を崩した。
「全く、直感型なんだから」
「大事ですよぅ、直感も。それにブーメランです、夏生センセだって同じようなものじゃないですか~」
間延びした語尾で軽く不服そうなアピールをしつつ、知帆は年季の入ったテーブルの木目を小指でなぞった。
隈羽ピアノコンテストの出場者のレベルは、毎年ピンキリだ。
上位の熾烈な競争に疲弊した才者たちが、モチベーションを保つための小休憩程度のつもりでエントリーしてくることがままあるのだ。そのため、受賞者の中でも実力差が激しいこともある。もしや知帆もその類だろうかと思って、視線を送る。
すると、彼女はすぐに気づき、そしてその意味も見抜き、にこりと笑んだ。
「嫌だなぁ、そういうつもりで出るわけじゃないんですけど。……でも周りからはそう見えてしまうのかな」
困った様子で視線を数秒泳がせ、また深澤を捉える。
「隈羽って、近くに山があるじゃないですか」
その一言を聞いただけで、深澤は「ああ、成程」と即座に理解した。
隈羽の冬はとても雪が積もるから。きっと彼女は、なるべく己の原点により近いところで演奏したくて仕方ないのだろう。
最近彼女が出場したコンクールの会場は、温暖な地域や季節だったり、大都会だったりと、少なくとも雪山には程遠い。
「何を弾く予定なの?」
「ラ・カンパネラです。……あ、折角ですし、今弾いてもいいですか?」
そう言うと、知帆は深澤の了承を待たずにピアノの方へ駆け寄り、椅子に腰かけた。
「私の返事がどうであれ、弾くつもりなんでしょう? いいわ、ほら、聴かせて頂戴な」
満面の笑みを浮かべて、知帆は師を見つめた。
雪山は音楽だったと、開口一番に語った生徒がいた。正確に言うなら、あの時はまだ生徒ではなくて、そもそも初対面であった。
「試しに何か弾いてごらんなさい。何でもいいわ、貴女が好きな一曲をどうぞ」
深澤は初対面の少女をピアノの前まで連れてきてこう言うと、少女は目をきらきらと輝かせた。
「何でもいいんですか?」
こちらを見上げるその双眸に、不安やネガティブな迷いはなかった。喜々として弾く曲を迷うことさえ楽しんでいる。何のしがらみにも囚われず、純粋に言葉を愛している、無垢な眼だった。
正直に言おう、大人げない話であるが、深澤には少し意地悪な気持ちがあったのだ。
天才だとか神童だとか謳われる若きピアニストたちの大半は皆、もっとずっと幼い頃から練習に励んでいる。その様子を師として何年も何人も見守ってきた立場としては、素人なのに他の教え子たちと同じレベル、同じ師に教えを請おうとするこの少女はあまりにも身の程知らずだった。
とはいえ、知り合いからの紹介だ。無下に扱うというつもりも、深澤にはなかった。深澤の経験からして、富裕層の人間は我が子に音楽の教養を身につけさせたがる。人並に弾けるようになったらいいのだろう。それくらいを目指すのであれば、他の教え子たちほどの時間は割けずとも大丈夫なはずだ。
じゃあ、あの風みたいな曲にします、と少女は意気込んで椅子に腰かけた。
風? 風みたいな曲って、どれのことだろう。
想像すると可能性は幾らでも膨らんでいくため、深澤はそれ以上の思索を諦めて、彼女の演奏を待つ。
無駄のない動きで鍵盤に伸ばされた指から、夜明け前の冷えた風が深澤を取り巻くように吹いた。
思わずあっと声を上げてしまいそうになる。閑寂で厳かな旋律が、肌をぴりぴりと刺激した。
次第に風は止み、広大な草原を穿つような大河が目前に広がった。水面は凪いでいて、日の出前の薄青紫の空を反射している。静かで厳かで神秘的な美だが、決して簡素ではなく、何かが胎動しているような漠然とした壮大な「予感」を孕んでいる。
しばらく経ってから、これがラヴェルのソナチネであることに気付く。
自分で弾いたこともある曲だというのに、譜面が見えていなかった。少女が思いつきのまま口ずさんでいるような自然さと臨場感。見えるのは大自然の姿ばかりであった。
少女はそのまま全楽章を演奏しきった。深澤が余韻から我に返ったときには、演奏が始まってから十五分以上が経っていた。
この子は、一体、何という、どういうことだ。
絶句、それから一拍置いて混乱が雪崩れ込んでくる。
この子は、本当に私の指導を必要としているのだろうか。
「この曲はどうやって覚えたの?」
「えっと、演奏している動画を見たことがあるんです」
今どきだな、と感心してからすぐ、違和感を味わった。
「実際の演奏をよく聴くことも大切だけど、……楽譜は?」
「そ、その……まだ読めないんです。だから耳が拾った音を辿っているだけで、プロの人みたいな技術とかは、何も」
少女は目を伏せて恥じらう。遠くからなら微笑ましくも見えるだろう光景が、深澤にはどうにも悍ましく、しかし美しくて仕方なかった。
「貴女、貴女の名前は」
ここにきてようやく、彼女の名を問うた。
「名前? 私は——」
「夏生センセったら、聴いてくれるんじゃなかったんですかぁ?」
はっと我に返ると、彼女は不服そうにぷうと頬を膨らませて、深澤をじとりと見つめている。
樋谷知帆。あの日聞いた、少女の名乗る声が、未だに脳裏にこびりついている。
あれからもう十年は経つ。可憐に恥じらっていた少女は、今やふてぶてしさも兼ね備えて図太くなり、しかしその純真さは褪せることなく、実力は不健全なまでに成長を遂げている。
今も、彼女の側には楽譜が置かれない。時間をかけて練習したが、結局彼女は譜面が読めないままだ。
「貴女の才能は、時に人を傷つける」
唐突に始まった説教話に、知帆は何度か目を瞬かせてからその真意を探る。
何となく、ぼんやりと三坂咲の姿を思い出す。もうかなり朧気だ。演奏は悪くなかった。少なくとも、今に至るまで印象に残っている。ただ、演奏者にまで興味が辿り着かなかっただけ。
「私は、貴方まで傷つけてしまいましたか」
「いいえ、全く。私は、私と貴女の関係をそのような脆弱なものだったとは思っていないもの」
あれは、下剋上と形容するにはあまりにも穏やかだった。もはや自分の手には負えないのだと、実力不足なのだと、静かに悟った。それが、彼女のあのソナチネを聴くのも何回目だったかまではよく覚えていないが、奇しくも三坂のプライドを真っ二つに折ったあの演奏を聴いたときのことだった。
師の立場を降りるという選択。むしろ自分の方が教わる方なのだという自覚。深澤は今でも、その決断を後悔したことはない。
無論、教師と生徒の立場でなくなっても知帆との交流は今現在まで続いており、彼女の指導教員の欄には彼女自身の希望により深澤夏生の名が記されている。
「早熟、天才、神童、寵児——最近の肩書はそういうのばっかり。貴女もその額縁にはめられることがあるでしょう。けれど、気にしてはいけないわよ、そんな言葉の有象無象」
知帆はついに真意を探ることを諦めたのか、大人しくその言葉に耳を傾けている。
「貴女は『音楽』そのものよ、知帆ちゃん」
私が、音楽。
成程、と小さく呟いた彼女は、納得がいったのか嬉しそうに笑った。
「じゃあ、私を聴いて行ってください。そんじょそこらの音大生に劣るようなものではないと保証しますから」
樋谷知帆は音大には通っていない。厄介そうだから御免だ、とのことらしい。確かに、彼女に向いているとは言い難い。教授たちも教えづらいことだろう。プライドの高い人たちが多いから、離れている方が互いのためとも言えよう。
型を知らねば壊すことも叶わないが、彼女は深澤と出会った時点で既に直感的に体得していた。
「……音大生クラッシャーが襲来だなんて、隈羽の審査員は可哀想というか、同情しちゃうわね」
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