そして何なかった

ago

第0話 エピローグ

昨今、結婚や恋愛から離れる人が増えている現状に、僕はこう問いかけたい。「なぜなんだろう?」中には、「学生に恋愛は必要ない」と考える人もいるかもしれない。でも、僕はむしろ、学生にこそ本気の恋愛をしてほしいと思っている。人を愛することを知り、自分の弱さや強さを知ってほしい。学生時代の恋愛は、成功しても失敗しても、良い思い出として残り、人生の糧になると信じている。僕も結果的には失敗した具類だ。


片思いで終わってしまったり、告白できずに後悔している人もいるかもしれない。それでも、恋とは家族以外の誰かに初めて強く興味を持ち、その人のことを一生懸命に考え、自分自身の葛藤と向き合う大切な学びだと僕は思う。


この話は、僕自身の体験をベースにしていて、少しだけ盛った部分もあるけど、その大半、6割は実話だ。残りの4割は想像を交えた。これを読んでくれる大人の方々には、学生時代の恋愛について思い返していただきたいし、今の学生には「こんな先輩の話もあるんだ」と思って読んでほしい。そして恋愛の大切さ、人を愛することの素晴らしさを知ってほしいと思っている。


 この話は決してサクセスストーリーではない。なんなら失敗談だと思う。


この物語のエピローグとして、僕はこう締めくくりたい。恋愛は、結果がどうであれ、人生において貴重な学びの機会だ。愛すること、悩むこと、そして成長すること。すべてが未来の自分を形作る一部となる。だからこそ、学生のうちに恐れずに恋をしてほしい。


恋愛とは、家族以外の他者に対して初めて真剣に興味を持ち、その人のために自分を見つめ直し、葛藤や喜びを通して成長する一つの学びです。恋愛を通じて、自分自身を知り、他人と向き合う方法を学ぶ機会が提供されます。


これを読んでいる大人の皆さんには、学生時代の恋愛について、こんな先輩たちの話を思い出しながら、今の学生たちの恋愛観に少し思いを巡らせていただきたいと願っています。

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