第28話駅員と乗客
「おい、どうなってるんだ」
「は?」
「駅から出られないじゃないか」
「なにをいってるんです、お客さん」
「本当に駅の改札を出れないんだ。もう三日になる」
「三日・・・、ああ、人身事故のあった日ですね」
「人身事故。何を言ってる?」
「たぶん、その意味が分れば出られますよ、お客さん」
「なんだと、おい」
「電車がホームに参りますので、白線までお下がりください」
「おい、お前、無視するなよ」
「あの、すみません、仕事中なので。私見えるだけなので、すみません」
「なんだと、おい・・・」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます