第67話
流石にその要素だけじゃ芹沢くんに好きになってもらえない。
もっと他に芹沢くんの好みが書かれてないのかとプロフの続きを読んでみる。
「うーん。特に参考になりそうなのはないかなぁ」
まぁ、小学生が使うようなものだし、当てにしちゃいけないよね。
私なりの考えで動いて、私自身を好きになって欲しい。だから1人で考え込んでも無駄な気がする。
話しかける。
目が合う。
笑ってくれる。
振り向いてもらうための土台はちゃんとそこにある。
私の言葉に動揺するのにそこから靡いてくれるわけじゃないから手強い。
きっと芹沢くんには恋愛をしたくなくなるような過去があるのかもしれない。それともただ臆病になっているだけなのか。
見て見ぬフリをして、のらりくらりと躱す。
私が本気でぶつからないとその壁は壊せそうにない。
ベッドの上に大の字になって寝転ぶ。
「もっと積極的になった方がいいのかなぁ」
結果このままだと仲の良い友達止まりだ。
私も変わらなくちゃいけない。
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