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  • 一人ぼっちへの応援コメント

    石綿のざらざらした壁、蚊取り線香の匂い、風鈴の音まで聞こえそうです。もう今では見なくなった、青や緑の羽根に送られる温い風。

    「彼」とは失くした人の事でしょうか。
    ひょっとして懐かしい古い型の扇風機?
    わずか4行に哀愁と想像が掻き立てられました。

    素敵なお話と、素敵な自主企画をありがとうございます。

    作者からの返信

    読んで下さった上にコメントまでありがとうございます。

    こちらこそ、この自主企画に触れて頂いて有難く思っています。

    このお話の彼は古びた扇風機でもあり、共に生きた人でもあるんです。
    人生のあり方は変えずとも、小さな記憶の欠片をくれて、人生を色付けてくれるモノ。
    そんなかけがえのないモノも少しずつ錆びて、老いて、薄れていく。
    でも私達人間は失って初めて、モノが与えてくれた騒がしく美しい日々の存在に気付くだろうな、という思いを込めました。

    編集済