第78話

「…成也?」


『…あっごめん!思い出した』


晴奈を心配させないようにニコッと笑った


「もう~しっかりしてよ~!ボケるの早いよ~!」


晴奈も笑っていた


『あはは~…』


なんとか思い出した成也は住宅街へとむかった



「…わぁ」


住宅街に入るとゆっくりと速度を落とした


クリスマス本番ともあり、こないだよりも競い合うようにキラキラと輝いていた



『こないだここ見つけてさぁ~晴奈絶対好きだから見せたかったんだ


プレゼント何あげていいかわかんなかったからさ


これがクリスマスプレゼントッ』


少し照れて俯く成也

ポケットにはもう1つのプレゼントも入っている



ギュゥッ


晴奈は何も言わずにバイクの後ろで俺に抱きついてきた




そんな晴奈をとても愛しく思った…






俺……


いつかこいつの事も忘れくのか……




辛い思いさせるのか…

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