第46話

そうして俺たちは付き合う事になった



別に好きになろうとしていたわけでもない


美波の代わり…


そんな言葉がぴったりだったかもしれない



人は“自分の物”が増えるとそれだけで心に余裕が持てるものだ…



美波の事も…




…病気の事も…



それからべつに逢うわけでもなくメールのやりとりだけが続いていた



ある日


「またナンパしたやつとメールしてんの?」


いつものように聡達と溜りながら晴奈にメールを打ってると聡が携帯を覗き込んできた


『ちょっ…見んなよ!』


あわてて携帯を隠す成也


「やましいメールしてんじゃね~よ!」


聡は慌てる成也をみて笑いながら肩をぽんぽんと叩いた

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