第16話

今日はばっちり5時半起き♪



7時には家を出なければならない晴奈にとってこの時間に起きなければ用意が間に合わない




『入学式最悪だったから今日はばっちりキメていくもんね~!』


コテをあたためている間に化粧をする




チャララ~


こんな時間に

誰だろ…



ピッ


「晴奈?ごめん別れて」




晴奈の彼氏からだった

彼氏はサッカー部で朝が早かった





朝からうるさいなぁ‥


『いいよ~じゃあね!』



この彼氏にはまったくと言っていい程恋愛感情がなかったため晴奈は泣きもせず全然余裕だった



正直、“愛してるよ”

晴奈はただその言葉がほしかっただけ


言ってくれるなら相手は誰だっていい


誰かが晴奈を必要としてくれている…



それが常に晴奈の心の支えだった




あと、何となく…

彼氏がいない事が恥ずかしい事…


なんて考えがあったのかもしれない

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