★5
『イライラ解消法が野性的な皆さんでして』
第1話
「っ、てっめ、っきなり何すんだ…!」
「っご、ごめんなさいいいいっ」
ガタガタァと、足が掃除棚の壁に当たって、大きく音を立てる。
「どこだ、どこ行ったァ!?」
廊下の向こう側では、野獣化して荒れ狂った冬馬さんがあたしのことを探していた。
あたしはこの、狭くて汚くて薄暗くて今にも虫が出てきてしまいそうな古びた掃除棚の中に、
「テメェは俺を怒らせる天才かよ……?」
鬼よりも悪魔よりも死神よりも恐ろしいミクさんと入ってしまうことになったことに、
手遅れすぎる後悔を感じていた。
先程まで慌てていた自分をこれほどまでに恨んだことはなかった。
暴走×少年×少女2
★5
「イライラ解消法が野性的な皆さんでして」
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