お風呂から上がり、さっぱりした俺は、脱衣所で洗濯物をそれぞれの籠に入れながら、思わず笑みがこぼれた。この世界に来て、願うだけで物が出てくる便利さにはまだ慣れないが、徐々に楽しさを感じ始めている。

「洗濯物の洗剤まで…なんでも出てくるな」と、液体と粉の洗剤を見比べながら、用途に合わせて使い分ける必要があるのだろうと考える。ここまで至れり尽くせりなら、生活の質は前の世界よりずっと良くなっているのかもしれない。

さて、寝室へ向かうときに、ベッドや布団、枕を願ったのだが、寝室のドアを開けた瞬間に驚きが隠せなかった。

「フランスベッド！？しかも高級感が半端ないぞ…」

まさか、異世界でこんな贅沢な寝具が手に入るとは思いもしなかった。ベッドの下にはふかふかのカーペットまで敷かれている。まるで一流ホテルのスイートルームのような環境に、俺は改めてこの異世界での生活の素晴らしさを実感した。

「ここまで来ると、何が出てきても驚かなくなりそうだな」と苦笑いしながら、ベッドに横たわる。掛け布団もふわふわで、まるで雲の中に包まれているような感覚がする。

「これなら毎日ぐっすり眠れるだろうな…」

俺はそのままベッドに沈み込むように体を預け、明日からの異世界生活に思いを馳せながら、ゆっくりと眠りについた。

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