短歌集 「あの子とか君とか言いがち」
中野半袖
父
どうせいつかは取り壊すんだと隣の新築に向かって悪態をつく父
毎朝大音量でえづくのにその後何事も無かった顔がむかつく
たぶんそんなに好きじゃ無かったビール飲みながらの野球中継
好きで出してるんじゃないと怒っていたけどじゃあ努力してよ屁
トランクスじゃなくブリーフ派だという負の遺産を継いでしまった
ラフな服装で結構ですという授業参観にガチガチのスーツで反抗する
誰よりも飼い犬の世話をしていたのに死ぬまで威嚇され続けた
大晦日の夕方あたりから年越し蕎麦の講釈を始めるが全員に無視される
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます