4-14 夢見る受付嬢は寂れた町で、あなた《英雄》が訪れるのをずっと待っている
冒険者ギルドの受付嬢……いや、勝手に受付嬢になった、主人公ディーアの物語ですね。
「冒険者ギルドといえば賑やかで華やかな場所!」という内容を、受付嬢ディーアの丁寧で前向きな仕事ぶりで描いているお話……かと思いきや。
なんとなく「これ、ディーアの準備は意味があるの?」と不安なまま読み進め、最後の鐘が鳴った瞬間の静かな描写で「やっぱり……」となりました。
なぜ彼女は、少女のまま五十年もここにいるのでしょう。
機械的に計算を重ね (まるで彼女自身が機械か、あるいは機械の中の住人のよう)、毎日のルーティーンを繰り返す彼女は、どこかの物語の中の人物なのでしょうか。
それともそういう特殊な世界の特殊な人種なのでしょうか。
父の残した「冒険譚として語られる始まりの場所」という言葉の記憶を大事にしつつ、淡々と日課をこなしながら「冒険者を迎えたい」という願いを決して手放さないディーア。
これだけで完成された物語のようにも見えますが、もし続きがあるのなら、彼女のもとにいつか本当に「物語の始まり」が訪れるかどうかを見てみたい。
そんな余韻を持つ、切なくて寂しくて、だけど力づよいお話だなと思いました。
【好きなシーン】
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ディーア。
僕はね。そう言った物語を見るのが好きなんだ。
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★これがきっと“父”の言葉ですよね。ディーアはこの物語を見ることができるのでしょうか……。
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