第136話

ダメだってぇ!!ユキ!!!


君はね、自分で思っている以上に

ものすごく容姿が美しくて、心はそれ以上にきれいな

圧倒的に素敵な女性なんだよ!!



・・・ダメだって!



私は、安月給で、髪の毛の薄い、腹の出た、脂ぎったオッサンなんだ!

私に浪費する君のかけがえのない時間があるなら、ユキは自分の幸福のために使いなさい!!!



・・・ユキ、君、自分の姿、鏡で見たことある?


この世界で一番美しい女性なんだよ!


自分を、もっと大切にしなさい!!!




私なんかに、かけがえのない君の時間を浪費させるのは、ほんとうに忍びないんだ。



た、たしかに、猛烈に嬉しいけど。


でも、だめだ!






ほんとうにすばらしい人には、

それにふさわしい幸せを味わってもらわないと。


わかるね? ユキ








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