第131話

だが、いいか。


私はもともと孤独だったし、だれに覚えられないまま眠るように往きたかった男だ。


たまたま、ユキのような絶世の美女に出会って、ユキは容姿の美しさを超える心の優しさがあった。



こんな私が、どうしてユキに出会えたのか信じられない。





ユキは私の醜さをちゃんとわかってくれているはずだ。


だから、ユキ


幸せになりなさい。


私は、君が幸せでいてくれれば、穏やかな気持ちになれるんだ。





どういう人が、君を幸せにしてくれるか、聡明な君ならわかるだろう?


私とはまるで違う、本当に素晴らしい人のことだよ。

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