勇気

Nijika

第1話 あの時

 僕にあと少しの勇気があれば君を引き止められたのに。そう僕のせいで君は死んだ。最愛の人だった。でも、君はこの世にいるべきではないと思ってしまった。君があまりにも苦しそうだったから。この世にいると君は苦しみ続けるだろう。無力な僕は夜の空に溶ける。君のもとへ。

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