2024/09/23 大学病院
家を出た瞬間、涼しいと思ってしまった。酷暑に慣らされているぞ。よくない。でも風が涼しいのはいいな。最高。アイスとか全然いけるけど酷暑でもない。
最近気づいたけど、人との関係はシナリオや運命が定まっているわけではないらしい。僕には見えないだけで、「一生の付き合いになる」「最初はいいが喧嘩別れ」などと決まりきっているから、僕が何をしたところでシナリオも運命も揺らがないのだと思っていた。そんなことなくて、実は環境やそれぞれの動きが結果を確定させていくのだった。
これに気づいたときの僕の感想は、え〜困るなあ、面倒くさいなあ、だった。何が困るかって、運命なんだから仕方ないで片付いていた諸々が、自分にも責任の一端があるかもしれないことになってしまう。最悪だ。クソ面倒くさい。
そうは言っても、人間関係なんて相手があるのだから、僕だけでどうにかなるものではない。どうにもならないときはどうにもならない。諦めって肝心。
変な夢を見た。大学を卒業している自覚はあるのに、なぜかお嬢様ばかりの女子校の編入試験を受けさせられて、編入する夢だ。外見年齢は17歳なので、高校に編入するのは妥当だけど、大学を卒業しているのに何で高校に行くんだと違和感しかなかった。
違和感しかなくても夢は進んでいく。僕は大学を卒業しているアドバンテージを隠しつつうまく活かして、そこで特待生を取る。僕の中身は高校生のそれではないから授業はやり過ごせても友人などできないのだが、孤高の優等生をしている。こうなったのには理由があって、編入当初に僕が「特待生制度があって偏差値がちょうどよくて通いやすいから編入した」と正直に言ったこと、それから単純に話題が合わないことがある。僕のいた高校では、「近かったから」なんていう志望理由は一定数聞いたからそれでいいだろうと思ったが、そのお嬢様校においてその回答はNGだったらしい。
とここで夢は終わる。その先を妄想してみよう。イベントを何も起こさないことで有名な僕だが、これは夢の中。こんなはずは、と思ったことから起こるのだ。
お嬢様校とはいえ高校に通うなんて、とちょっと世代が上のコナン君現象に辟易していた僕だが、卒業した高校とは異なる雰囲気を小説のネタとして楽しむことにする。人生に二度高校生活があるのは嬉しくも何ともないが、せっかくなら小説の糧にするのが僕だ。なぜ僕がそんなことを強いられたのか、まったくわからないが。コナン君的なあれか、もしくはリライフとかラノベ的なあれなのか、何も見当がつかない。
そして僕はとあるお嬢様がオタクとしてSNSで交流している相手だと知ってしまう。知らないふりを貫く僕だが、教室で教師から理不尽に責められる彼女を見て、らしくもなく口を出し、SNSで交流している彼女にはよくわかる僕独特の言い回しを使うという大失態を犯す。中身の年齢で言えば教師と変わらぬ成人だし、正直ここにいられなくなっても困るのは僕じゃなくて僕をここに入れた誰かなのだし。
そこから不穏な事件に巻きこまれていく予感で妄想は終わる。僕が具体的な不穏を思いつけないからだ。ミステリかホラーか何か起こるんじゃないかな。
なお夢のなかの僕はお嬢様校で数少ないスラックス着用者だった。
イベントを起こす起こさないではなく、望んでもいないイベントが容赦なく降り注いでくるタイプの夢だと思う。どうか続きがありませんように。最近、夢が連続作品になりがちなのだ。
どうせなら自分が創作している世界の夢とか見たい。
その意味で考えているのは、このキャラクター達は高校卒業資格をどのように取得するだろうか、ということだ。学校生活が嫌いで自分のペースで勉強をしたほうが最効率を叩き出せそうなキャラクターもいれば、ふつうの学生をやってみたがっているがそれは叶わないキャラクターもいる。そこで考えなければならないのは何のために学校に行くのかをそれぞれがどう捉えているかだ。高卒認定、高校通学、通信制高校など、さまざまに選択肢があるなかで、そのキャラクターはなぜそれを選ぶのか。さっきの夢の話じゃないが、僕はもう一度高校生をやらされたら、高卒認定を選ぶだろう。通学時間も教室も一斉授業も、僕には合わない。
そして、そのキャラクター達を保護する大人達の考えも大事だ。そこも悩ましいのだった。
僕としては最効率で高卒資格を得られる方法をそれぞれ選べばいいんじゃないかと思っている。学校生活のメリットとして語られることの多くは僕にとってのデメリットだったし。僕の頃は通信制高校への偏見が今よりも強かったから、偏差値の高い高校に通い、卒業するというステータスの輝きもきっと今よりあった。僕はただ、学歴と高卒資格が欲しかったのだ。大学進学において欠かせないものだと思っていたから。それだけ。
そんなことを大学病院で書いているのもちょっと笑える。大学病院はまさにその学歴を得た人達が働いているのだから。
僕個人は学校に価値を見出していない。もっと効率のいい方法があったと思っている。社会的には学校の価値はあるだろうけれど、誰にとっても価値のあるものだとは言えない。
とはいえ、学校は小説の舞台装置として便利なので、最近の動きも見ていかないといけない。近未来の学校とか、学習方法とか、考えたい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます