第25話
「馬鹿になれ」故猪木氏の詩集である。
私は人に嗤われるのが辛かった。私の価値観を否定されているだけなのに私の存在全てを否定されていると感じてしまっていたのだ。私は自身の価値観と周囲のそれとの違いに常に悩んでいたのだ。だからこそ周りとぶっかりあうべきだった。慣れてしまえば馬鹿になるのは案外平気なものなのだ。慣れというのは怖いものだ。
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