第4幕。

◯理科室 室内(夜)◯

人体模型や骨格模型が並べられている。舞台の中央にはホワイトボードがある。上手側には机、その上にビーカーが置かれている。


灯「さっきの空き教室で見つけた手紙の内容、と~~ってもつまんなかったね」


亮「そうだったなぁ」


進「どんな内容だったっけ?」


彰「『今から12分以内に理科室に来い』でしょ」


亮はポケットに入れた手紙を取り出し、隣にいる進と一緒に内容を確かめる。


亮「……あ!?ホントだ、合ってる。凄いな彰」


灯は進と亮から遅れて亮が持っている手紙を覗き込む。


灯「どれどれ~」


灯はオーバーリアクションをとって尊敬な眼差しで彰を見る。


灯「うわぁっ!ホントだ!彰くんの言った通りだ~」


彰以外の3人は無言で拍手をする。


彰「何、拍手してるんですか。皆んなして……」


進「ん?彰君は凄いなぁって拍手してるんだよ」


灯と亮は拍手を止めることなく頷く。一方彰はツッコミを入れることなく呆れかえる。


彰「……そ、そうですか」


灯「ねぇねぇ、次の手紙は何処で見つかるのかな?」


亮「あれ?言わなかった?」


第4幕(完)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る