第17話 Day7 Infestation(蔓延)

Day7 朝8時半 ちょいすぎ 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


まず 朝 コーヒーを作る

コーヒー入りのカップを片手に ポータブル電源をガレージからだして充電開始

一度 風呂場に行く

鏡の前で左腕を見てみる

すんごい色になっている。。。が 痛みはほとんど引いている

そして変色した腕だが 皮膚がまくれてきている

良かった! 皮膚がけるって事は治るって事だ

消毒をして軟膏をぬり絆創膏を貼り その上に包帯を巻く

よし!。。。ヨシ!!


さてと今日はどうするか?

まずは東側を開拓しよう

開拓といっても個人で出来る範囲だが

南側の草原の方 まったく柵がないのが怖い

庭がある家の北側 森がある方は小さいながら柵がある

動物は簡単に乗り越えられるし間を抜けられるが

それでも 一応 柵がある


なので東側の森の木を伐り 南側の草原に柵を作るのが目標

チャインソーにはまだ燃料が入っている

燃料に限りがある為に余り使えない 

なのである程度はチェインソー そこからは手斧を使う予定

ガンベルト ショットガン そしてライフル

この3点セットと共にチェインソーを持っていく


”ごごごごごーーーー”  ”かーーん かーーん かーーん”


左側からチェインソーで切り込み

右側から斜め下に斧で切り込み

そして

思いっきりタックル


”がたがたがたがた” ”ずざーん”


枝を使えば庭にあるような柵になるのだが

それだとなー


倒れた木を丸太として切る

枝を全部外していく

予想はしてたが思っていたより遥かに重い

持ち上げて立てられる大きさに丸太を切る

草原に運ぶ

草原に置く


***1時間後***

とりあえず丸太である程度の範囲を囲むことに成功


テキサスの国境みたいだな

車止めの柵 歩いて超えられちゃうんだよなー

この丸太も高さ1.2フィート40cmぐらい 

歩いて超えられる

かといって縦に置くと途轍もない量の丸太が必要になる

ざっと数えて100本以上

木を数十本倒さなければなならに

毎日少しづつとか 出来なくは無いのだけど

一番の問題は


柵作って意味あるの?


森からの脅威は分かるんだけど草原からの脅威は?

でもなんかありそうな気がする


男   :「。。。。。。。。。。。。。。。。。」


とりあえず木を10本 切ってそれを4フィート1.2メートルちょいの丸太にして

穴を縦に掘り丸太を刺していく


途中で昨日とった沢蟹を素揚げにする

それをポリポリ食べながらひたすら丸太と格闘していく


***数時間後***

とりあえず高さ3フィート0.9メートル近くの丸太の柵が出来る

試しに蹴ってみる


”ドガッ”


うん

倒れない

4分の1を土に埋めている 本当は半分埋めたほうが強度は強いのだろうが

それだと手間がかかりすぎるし高さもなくなってしまう

最悪 内側からつっかえ棒でもすれば良いだろう

枝はたくさん あるのだから

明日は反対側 そしてそのあ後は南側 

多分 数日かかるが柵を作る事に


緑の野原に白い点が動いている

ウサギは夜型だと思っていたがそれでも 偶に昼でも公園で見かけてたりした

だから この時 男は


ライフルを構える

狙いは充分だ

”フッ”

息を止めてからトリガーを引く


”ターン”


ただしヒットせず

角ウサギの右側数インチ数十cmの土の部分にあたる

ただ何が起こったか分からない角ウサギ

周りを きょろきょろ しているが逃げ出してはいない


”カチャ シュンコーン カチャ”


風が吹いている 

その為 弾丸が右にそれた

ウサギの左側数インチ数十cmを狙い


”フッ”

息を止めてからトリガーを引く


”ターン”


胴体を狙ったんだが見事に頭にヒット


”カチャ シュンコーン カチャ”


さて仕留めた獲物を拾いに行くかというとき

また白い点が

スコープを覗いてみる

穴からもう1匹出てくる

狙いを少し左側に


”フッ”

息を止めてからトリガーを引く


”ターン”


命中

角ウサギ2匹仕留めた

気分はルンルンだ!

夕飯が楽しみだ!!


その場で血抜きをしてしまいたい

ショットガンとライフルを置いて ナイフとイーグルのみ

そして浮かれた気分で仕留めた角ウサギを取りに行く

そして獲物を2匹持ち上げ

ナイフを取り出し血抜きをしようとした時に男は気づく



ああ 俺はなんて愚かだったんであろう



周りには無数の穴が掘られている

ウサギは1つのツガイで大体6~10匹子供を産む

問題はこの穴の数

下手したら100匹いるかもしれない

しかも爪と角が発達しているという事は草食でなく肉食の可能性がある

首から背中に冷たい冷汗がしたっていく


ゆっくり後ずさりを始める

数歩したら左奥の穴から1匹ひょっこり顔を出してくる

そのままスピードを変えないで後ずさりを続ける

今度は別の右の穴から違う1匹が顔を出す


***20秒後***

大した距離は進めていない

それでも少しは穴の密集地から離れた

それでも数匹が男の事を見ている

このまま ゆっくり後ずさりするか?


イーグルで数匹仕留められる気がするが

いや それは ダメな気がする

こいつらが頭を出しているのはライフルの音を聞いたからだ

イーグルで この場で音を出せば多く出てきかねない


不安と恐怖で心が侵食されていく

ダメだ 後ずさりだと時間が掛かりすぎる


そしてせきを切ったように男は走り出す


家に向かってダッシュ

一心不乱にダッシュ

家の裏側に着き 振り返ってみると 追っては来ていない

あの角ウサギ 森からでなく野原から来ていたのか

しかも爪を研ぎに2回程 家に来ている

この家はあいつらのエリア内だ!!


血抜きをして毛皮を剥いでから

男はひたすら木を切り倒し転がして丸太を作り運び

穴を掘り丸太を立てる

それを ひたすらひたすら 繰り返す


明日とか明後日とか来週とか悠長な事は言ってられない!!


日が落ちて暗くなる

ガレージからランタンを取り出しひたすら作業を続ける

月明りとランタンの明かりの中


”ごごごごごーーーー”  ”かーーん かーーん かーーん”


チェインソーと斧の音が響き渡る

光で照らしいて音を出しておけば近づいてこないであろう


そして朝日が昇り始めた頃 ようやく 完成した

そこまで高くない それでも 一通り裏庭は囲ってある

表の庭とガレージの周りも後で補強するとして

問題は角ウサギがどれくらいなのか?


どのくらいの知能をゆう

どのくらいの跳躍を有し

どのくらいの速さで爪を使い

どのくらいの速さで角を使い

どのくらいの数が居るのか?


そして草食なのか? 肉食なのか?


情報が欲しい

だたその前にまだやる事がある

確か川の下流側 対岸にあったな

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る