第一の日
「 光あれ 」ーーーー
その時、暗澹たる闇を裂くように、一筋の光が差し込んだ。
今の声は一体という当然の疑問を消し去るほどの、
思わず目を細めずにはいられないほどの眩さが、すべてを照らし出す。
彼方まで続く深い闇と、その闇を貫くかのように降り注ぐ光の対比が、世界に新たな秩序を刻み込む。
こうして、光が現れた。
光と闇は世界を満たした。
光は少女の知るところの昼であり、闇は夜であった。
夕べがあり、朝があった。
それらは目まぐるしく移り変わり、今居る場所は、今まで居たはずの、またはいつか居たはずの薄暗い路地裏とは似ても似つかないことを少女に悟らせた。
それが、第一の日である。
闇に慣れた少女の目にそれはあまりにも
あまりにも美しかった。
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