第6話 敗者は……

某新聞の水曜日のコラム(要約)

解雇規制緩和の議論を進めよう。

そうすれば成長産業に人が集まる。

ただ転職が普通になると企業は人に投資しなくなるから政府が金を出すのが良いよ。


これだけでも馬鹿野郎ものだが今日の粉飾決算で有罪になった元社長の記事の最後。


「退任後は夜勤の警備員として生計を立てていたが逮捕により失職。今は派遣のアルバイトとして仕事をしている。」


夜間警備や派遣バイトを末路の様に書いているのも馬鹿野郎ものだが、この新聞が分かっていて煽っているのが一番気にくわない。


曲がりなりにも上々企業の社長にまでなった人物でも失敗すると許されないのが日本社会だというのを黙って煽っている。

老いた転職では介護、警備、運送、派遣しか出て来ない事も黙っている。

若いうちは良い。

だが誰しも老いるし、失敗もある。

企業は若い時だけはチヤホヤするが、そうでなくなれば中途採用などは極々一握り。

敗者は黙って去れが残念ながら真実なのだ。


解雇規制緩和は敗者を企業から追い出し易くする。

去った後にも人生は続くというのに。


やれやれ

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