真っ白な楽譜に未来を描いて(エッセイ)


 僕には夢がなかった

 色んな未来を想像してみても

 結局は上手くいかないだろうって

 自分で自分を諦めていました


 僕には目的がなかった

 何となく毎日を適当に生きても

 その内どうにかなるだろうって

 自分で選択を捨てていました


 そんな僕だから 未来への選択肢にぶつかると

 知らないフリをして 逃げて生きてきました

 自分で自分を諦める僕は とても愚かで

 後悔を唄う歌ですら 楽譜は真っ白でした



 僕には夢ができなかった

 色んな好きを極めてみても

 結局は何にも遺らないだろって

 可能性を諦められて生きてました


 僕には目的ができなかった

 何となく頑張ってみても

 その内どうせ飽きるだろって

 選択肢を捨てられて生きてました


 そんな僕だから 未来への選択肢を拒まれる度に

 知らないフリをして 泣きながら生きてきました

 自分で自分を慰める僕は とても愚かで

 悲痛を叫ぶ歌ですら 楽譜は真っ白でした



 誰にも知られずに死ぬのが怖くて 泣いたあの日

 誰かの記憶に遺りたくて 足掻くこの日

 

 でも僕は何も変わらなくて

 何色でも無い真っ白なままで

 僕は僕に泣くくらい僕が嫌いです


 そんな僕だから 夢見る人が輝いて見えて

 自分勝手に闘争して 負けじと生きていけています


 他人より劣っている僕は とても愚かだけど

 僕が唄うこの歌は とてもグチャグチャだけど

 僕が僕を諦められないから 人生の選択肢と向き合って

 人生を唄う僕の楽譜に 未来を描いて生きていきます

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