最後まで読んだら後悔するだけの話

日月 希

第1話

9月16日


窓にあたって死んだ小鳥の様子が変だ。

辺りは血だらけ、飛び散った脳みそや内臓が干からびている。

なのに、鳥の中では何かが動いていた。


好奇心には逆らえず、しばらく様子を見ていると鳥の頭の中から寄生虫と思われる生き物が出てきた。


細長い芋虫の様な体に、肉々しい見た目

脳みその様に頭の中でトグロを巻き、うにうにとうごめく。


そのまま虫は僕の方に向かうと、腕に噛みつき、体の中に入ろうとしている。

痛みと恐怖で一瞬体が強張ったが、体の中に入る前に虫を投げ飛ばした。


虫は生々しい音を立てて落下して、

それで、それで、あぁ、僕にはそれを見に行く度胸はない。


いったん忘れよう。

そう、明日にでも調べてみよう


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