ゆらゆら

星るるめ

日々と悪と

静かに真面目に


暮らしていても


一生懸命に生きていても


災難は突然にやってきて


心のガラスを


手当たり次第に叩き割り


あたたかでささやかな


平和を壊してゆく


穏やかに作り上げたものを


全部全部奪おうとする


守りたいものがあり


譲れないものもある


だけど


だからこそ


まともじゃない悪とは


まともに戦っちゃいけない


こんなに悔しくても


戦わず逃げ去るしかない


心からぶつかれば


分かり合えるなんてのは


綺麗事だと知ってる


全ての人と


分かり合うことなど


できないのだともう知っている


分かり合う必要などは


一つもない


けれど


分かってもらえないことは


こんなにも辛く悲しい


受け入れたくない


いくつもの黒い塊を


上手に処理しながら


生きるのが大人


大人なのだから


大人にならなきゃ


でも大人になれそうにない


大人になどなりたくはないよ

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