第25話 一緒に挑む資金集めのイベント

資金不足という現実的な問題に直面した美咲と修平。二人は児童館での活動を続けるために、何とか資金を集める必要があった。学生である二人にとって、資金集めは大きな挑戦だが、彼らは諦めることなく、力を合わせてこの問題に立ち向かうことを決意した。


「修平くん、一緒に資金集めのイベントを企画しよう」


美咲は真剣な表情で提案した。修平もすぐにその提案に賛成し、二人は具体的にどのようなイベントを企画するのかを話し合い始めた。


その日の放課後、二人はカフェ「フォレスト」で再び集まり、具体的なアイデアを出し合った。資金集めのイベントを成功させるためには、多くの人々に参加してもらい、子どもたちの活動を支援してもらうことが必要だ。どのようなイベントが魅力的で、誰もが楽しめるものになるのか、二人は真剣に考えた。


「バザーとかどうかな?」


美咲が提案した。地域の人々が不要な物を持ち寄り、それを販売するバザー形式のイベントならば、資金も集めやすいし、地域の人々とも交流が生まれるだろう。


修平はそのアイデアにすぐに賛同したが、もう少し工夫を凝らす必要があるとも感じていた。


「それはいいアイデアだと思う。でも、もっと子どもたちが直接関われるイベントも一緒にやれたらいいかも。子どもたちが主体となって参加できるようなワークショップとか、ゲームコーナーとかどうかな?」


美咲はその提案に目を輝かせた。


「いいね!それなら、子どもたちも楽しめるし、大人たちも参加しやすくなるかも。地域全体が一つになれるようなイベントになるね」


二人はさらにアイデアを出し合い、イベントの概要を固めていった。バザーやワークショップ、ゲームコーナーのほかにも、フードコーナーや地元のアーティストによるパフォーマンスも取り入れ、イベント全体が盛り上がるような構成にすることを決めた。


準備期間は限られていたが、二人は学校の友人たちや地域のボランティアと協力しながら、イベントの準備を進めていった。修平はフードコーナーの担当として、地域の飲食店に協力を依頼する役割を引き受け、美咲はバザーやワークショップの調整を担当した。


学校の授業や課題と並行しながらの準備は大変だったが、二人はお互いに支え合い、少しずつ形になっていくイベントの姿に希望を感じていた。


イベント当日、快晴の空の下で準備が整い、会場には多くの地域の人々や子どもたちが集まり始めていた。修平はフードコーナーのテントで飲食店の協力を得た料理を並べ、美咲はバザーのブースで参加者たちを迎え入れていた。


「修平くん、すごいよ!こんなにたくさんの人が集まってくれるなんて!」


美咲は笑顔で修平に話しかけた。修平も彼女の笑顔に応えながら、会場を見渡した。子どもたちがワークショップやゲームコーナーで楽しそうに遊んでいる姿を見て、二人はイベントの成功を確信していた。


イベントは順調に進み、バザーでの売り上げやフードコーナーの収益も順調に集まっていた。しかし、昼過ぎに突然のトラブルが発生した。ゲームコーナーで使っていた一部の機材が故障し、一時的にコーナーが中断されることになったのだ。


「どうしよう、ゲームコーナーが止まっちゃった…」


美咲は不安そうに修平に報告した。彼も一瞬、困った表情を見せたが、すぐに冷静さを取り戻した。


「大丈夫、すぐに代わりのゲームを考えよう。機材がなくても、子どもたちが楽しめる遊びをその場で考えればいい」


美咲は修平の言葉に頷き、二人で即席のゲームアイデアを出し合いながら、子どもたちと遊びを続けることにした。シンプルな鬼ごっこやかくれんぼ、さらには手作りの風船遊びなど、工夫次第で子どもたちは再び笑顔を取り戻していった。


イベントの終盤、バザーの売り上げとフードコーナーの収益、そして地域の人々からの寄付金がすべて集まり、予想をはるかに超える金額が集まっていた。


「こんなにたくさん集まるなんて…」


美咲はその金額を見て感激し、思わず涙ぐんだ。修平もその結果に満足そうな表情を見せた。


「これで、子どもたちの活動を続けることができるね」


二人はその結果に安堵し、イベントが成功したことを実感した。彼らが地域と子どもたちのために頑張った努力が報われた瞬間だった。


イベントが終了し、会場の片付けを終えた後、修平と美咲は夕暮れの空の下で静かに並んで歩いていた。彼らの顔には達成感とともに、これからの未来に向けた新たな希望が宿っていた。


「修平くん、本当にありがとう。君がいなかったら、こんなイベントできなかったよ」


美咲が感謝の気持ちを伝えると、修平は少し照れくさそうに微笑んだ。


「僕も、美咲と一緒に頑張れたからこそ、成功したんだよ。これからも一緒に、子どもたちのためにできることを続けていこう」


二人はその言葉を胸に、これからも共に歩んでいく決意を固めた。子どもたちへの支援活動は、まだ始まったばかりだが、二人が力を合わせれば、どんな困難も乗り越えていけると信じていた。


「資金集めのイベントは成功したが、これからさらに大きな挑戦が二人を待ち受けるかもしれない…」

イベントの成功を収めた二人だが、次に訪れる試練とは?


---


選択肢:


1.「二人でさらに大きなプロジェクトに挑戦することを決意する」

美咲と修平は、さらに大規模なプロジェクトを立ち上げ、子どもたちのために新たな挑戦を始めることを決意する。


2.「美咲が一人でプロジェクトを進める決意をし、修平は別の道を模索する」

美咲は自分の力でプロジェクトを進める決意をし、修平は自分の夢を追いかけるために別の道を探し始める。


読者向けメッセージ:


美咲と修平が一緒に資金集めのイベントを成功させましたが、次に進むべき道はどちらでしょうか?二人でさらに大きな挑戦を始めるのか、それともそれぞれの道を模索するのか、あなたの選択が二人の未来を決定します!ぜひお考えください。


選択メッセージ依頼:


本日20時までに、あなたの選択を応援コメントで教えてください!

次のシーンでは、二人が次にどのような道を進むかが決まります。どちらを選ぶか、ぜひ教えてください!次のシーンは明日12時に投稿されます。

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