【完結】読者と共に作るラブコメ〜放課後の哲学カフェ 〜君と見つける答えのない恋〜

第2話 勇気を出して一歩前へ

美咲は心臓がバクバクするのを感じながら、軽く息を吸い込んだ。

「ここで話しかけなきゃ、何も始まらない！」

そんな衝動に突き動かされ、ついに修平に一歩踏み出した。

「えっと、その本…難しそうだけど、面白い？」

突然の声に、修平は少しだけ目を見開いたが、すぐに冷静を取り戻し、本から視線を美咲に移した。まるで、彼女がどういうつもりで話しかけてきたのか、探るかのような視線だった。

「『存在と時間』。…まあ、面白いかどうかは人によるかな。君には難しいかもしれないけど」

冷たく言い放たれるかと思ったが、意外にも彼の言葉にはどこか優しさが感じられた。美咲は少し戸惑いながらも、再び勇気を出して話を続けた。

「哲学の本って、あんまり読んだことないけど…なんで読んでるの？」

修平は一瞬考えるように本を閉じ、その背表紙を眺めた。

「理由なんて特にない。考えるのが好きなだけだよ。普段、何も考えない人が多いから、俺はその反対をやってるだけかもしれない」

その言葉に、美咲は少しだけ驚いた。修平がこんなふうに、少し自分の考えを明かしてくれるなんて思ってもみなかったからだ。

「考えるのって…そんなに大事なこと？」

「さあね。大事かどうかなんて人それぞれだよ。でも、俺にとっては…そうかもしれない」

修平の視線が少し柔らかくなったように見えた。その瞬間、美咲は自分が彼とほんの少しだけでも距離を縮められたように感じた。

「…へえ、なんかちょっと興味出てきたかも。今度、私にもその本、教えてくれる？」

「君が本気で読みたいなら、ね」

修平はそう言って、再び本を開いた。その態度は冷静なままだが、どこか先ほどよりも親しみを感じさせるものだった。

美咲はその場に立ち尽くしたまま、彼との距離が少しずつ縮まっていることを確信した。そして、このまま話を続けるか、それとも一旦ここで引いて、時間をかけてもっと知るべきか迷い始めた。

---

「このまま彼との距離をさらに縮めるべき？ それとも、少し時間をかけて関係を育てる？」

心の中に広がる温かさを感じながらも、美咲は次にどう動くかを迷う…。

---

選択肢:

1. 「もう少し話を続ける」

修平の考え方に興味が湧いてきた美咲。もう少し彼との会話を続けて、もっと知りたいと思う。

2. 「ここで話を切り上げて、次の機会に期待する」

これ以上話すと、かえって距離が広がるかもしれない。今は一旦引いて、次のタイミングを待つことにする。

---

読者様向けメッセージ:

美咲は、勇気を出して修平に話しかけ、少しずつ心を通わせ始めました。これから二人の距離を縮めるべきか、それとも一旦引いて次の機会を待つべきか…。あなたの選択が、二人の未来を左右します！

---

選択メッセージ依頼:

本日20時までに、あなたの選択を応援コメントで教えてください！

どちらの選択が二人にとって最良か、あなたの直感を信じてコメントしてくださいね！次のシーンは明日12時に投稿されます。