【完結】読者と共に作る、「もう一つのラストマイル」

湊 マチ

第1話 鳴り響く警報

西武蔵野物流センター。無数の荷物がベルトコンベアを流れ、スタッフたちは忙しなく働いている。センター全体が慌ただしいブラックフライデーの準備に追われているが、その中で一人、梨本孔は鋭い視線で全体の動きを監視していた。舟渡エレナからセンター長を引き継いだばかりの彼にとって、物流センターは彼の新たな挑戦の場であり、同時に過去の暗い影が立ちはだかる場所でもあった。


「今日が大事な日だ。絶対にミスは許されない…」


心の中でそう呟きながら、梨本はセンターの各部署へ指示を出していく。コンベアの音、スタッフたちの足音が鳴り響く中、彼は過去のことを頭の片隅に追いやろうと努めていた。だが、それは一瞬の出来事だった。


突然、けたたましい警報音がセンター内に響き渡る。全員が手を止め、一瞬の静寂が訪れる。警報音がさらに激しくなる中、梨本はすぐさま行動を開始した。


「警報の原因は何だ? 状況をすぐに確認してくれ!」


スタッフが慌ててパネルに向かうが、データには異常が見当たらない。焦るスタッフたちを冷静に見つめながら、梨本は心の中で警戒を強めていた。彼の脳裏には5年前の山崎佑の事件が蘇る。彼が残した謎めいたメッセージと、このセンターに今も渦巻く不気味な雰囲気。


「まさか…」


梨本はすぐにその考えを振り払おうとした。だが、彼の背筋には冷たい汗が流れていた。ここには何か隠されている、そう直感が告げているようだった。


「梨本センター長、異常な荷物のデータが見つかりました。配送スケジュールに変更が生じています!」


スタッフの声が響き、梨本はモニタに映るデータを凝視した。配送システムに異常が起きている可能性がある。梨本は冷静さを保ちながら、指示を出す。


「配送スケジュールを確認しろ。荷物の出荷を一時停止し、システムを再確認するんだ。」


だがその瞬間、彼の視線の先に映ったのは、一つの奇妙なデータだった。それは不自然なタイミングで現れた配送先の情報――まるで、誰かが意図的に操作したかのようなデータだった。


「これは…」


梨本はその異常なデータを前に、言葉を失った。そのとき、背後から冷たい風が吹き抜け、彼の心に不安が広がる。警報音がなおも鳴り響く中、梨本は自分が今まさに、事件の核心に近づいていることを悟った。


「俺は…何を選ぶべきなんだ…」


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読者様向けメッセージ:


物流センターでの警報、異常な配送データ、そして5年前の山崎佑の事件――これらの謎が絡み合い、梨本は困難な選択を迫られます。あなたの選択が、彼の運命を大きく変えることになるのです。次回の展開は、あなたの決断にかかっています。どんな選択が、真実へと導くのでしょうか?


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選択肢:


1. 配送スケジュールを徹底的に調査する

梨本は、センター全体の作業を一時停止させ、異常な配送スケジュールを徹底的に確認することを選ぶ。時間はかかるが、危険を未然に防ぐための確実な方法だ。しかし、その間に他の問題が発生する可能性もある。


2. 配送を優先し、慎重に監視を続ける

梨本は、ブラックフライデーの重要性を考慮し、出荷を継続しながら異常を監視することを選ぶ。だが、急ぐことで見落としが発生するリスクも高まる。


3. 元センター長・舟渡エレナに連絡して助言を求める

自分一人で決断できないと感じた梨本は、元センター長の舟渡エレナに連絡を取り、彼女の助言を求める。彼女の経験が、梨本に重要なヒントを与えるかもしれないが、過去の事件が再びエレナを巻き込むことになるかもしれない。


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選択メッセージ依頼:

次回の展開を決めるのはあなたです!どの選択肢が梨本孔とセンターを救うのか?選択メッセージの〆切は**20時まで**。あなたの決断が、物語の結末を左右します。応援コメントに選択を記載して下さい。

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